鬼宿の庭

あらすじ

「この世は存外おもしろい」 それは二十八日に一度人界に現れる不思議の庭。 絵師の可風は、草木百花を司るたまゆら姫と出会い、恋に落ちた―――。 名作『君のいない楽園』の作者が放つ、渾身の意欲作! 心優しき絵師・可風はある夜招かれた「鬼宿の庭」で主である精霊・たまゆら姫と出会う。変幻自在に姿を変え、人の世の理を語るたまゆら姫に次第に魅了されていく可風。しかし姫は、人間に触れるとその命を縮めてしまう運命であった――。夏から冬へ移りゆく季節とともに紡がれるせつなくも美しき逢瀬奇譚!

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ユーザーレビュー

  1. 評価:5.000 5.0

    本当にあるかもと思う

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    小さな姫様の姿も愛らしく、大きな姫様の姿も美しい。そんな姫様と彼の恋がうまくいってほしいし、庭の精霊達と楽しく過ごしてほしい。絵も綺麗だし、ストーリーもとても素敵。言葉遣いも古い言葉もあり心掴まれる。私自身、古典文学・美術・歴史と漠然と好きだったが、この作品を読んである事に気がついた。
    古い言葉遣いはいつか消えてなくなる。言い回しが変わっていったり、その事自体がなくなったりして。
    そのあったはずの事象や言葉が無くなる事と、
    自分の中の言い表せないモヤモヤした気持ちもあったはずなのに言葉にできなくていつしかなくなってしまう事、
    これが同じだから私の気持ちを言い表して欲しくて古い言葉遣いに心惹かれるのかと気づかせてもらえた大切な作品です。
    是非お薦めしたいです。

    • 5
  2. 評価:5.000 5.0

    時代物にぴったりくる絵の美しさが満点

    他に見たことのない独特なストーリーの面白さ、時代の型にとらわれない自由な人物像は主人公のヒロインが神様故に全く違和感なく素敵で、時代物らしくあり、らしくなくもあり、一気に楽しく読み進めました。続きが読みたいけど、長く休刊しているようですね。難しいテーマゆえに、最終章をどう納めるべきか悩まれる先生のお気持ちにも共感するところがあります。

    by Elwood
    • 5
  3. 評価:5.000 5.0

    漂うように匂い立つ不思議な世界

    日日べんとうにすっかりハマり、一気に読み終え、何度か読み返し、作者様の他の作品も読んでみたい…と、こちらへ。
    大分印象は違いますが、好きです。何となく霞がかったような感覚で進んでいく不思議なお話し。
    ただ、2作品とも共通して、物や自然への対峙の仕方や、人生観、生き方が素晴らしい。
    そして、話の細々とした背景や設定が、とても精通していらっしゃるのではないかと感じさせます。
    最近多い「なんちゃって」で残念な突っ込みどころの無い作品。
    この作者様は、良く研究されて、丁寧に作られているのだなと、読む側も大切に読みたくなる作品ばかりです。

    by るり*
    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    ゆっくりと紡がれる恋のお話。

    精霊であるお姫様と、人には見えないものに敏感な絵描きの恋物語。
    話の展開はゆっくりですが、昔の恋もこんな感じで進んでいったのかなぁと思います。絵もきれいで、言葉遣いもとても上品です。素直に、2人のこの先の幸せを願いたくなります。おすすめです。

    • 2
  5. 評価:5.000 5.0

    のっけから良きです

    表紙絵に惹かれてちょい読みしてみましたが、始まりからもう絵を見てるだけでも眼福です。
    すごい綺麗な絵というのとは少し違う、正統派少女漫画じゃない個性的なこの先生にしかない世界観と美しさが、不思議な世界とともに凝縮されてるような感じが好きです。

    • 0

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