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ICHIGO[二都物語]の投稿まとめ

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作品レビュー レビュー20件

お役立ちレビュー

  1. 評価:5.000 5.0

    名作

    ネタバレ レビューを表示する

    もう何回読み直したか。
    血の轍のレビューにも書きましたが、血の轍よりもこちらのほうを強くお勧めしたいほどです。

    (殺ジンという言葉がNGワードなようなのでご了承ください)連続サツ人犯の一期の異様さがどこから来たのか。物語は一期が生まれた時から晩年まで丁寧に書かれています。サツ人犯の一生の物語です。
    それは1度読んだだけでは分かりません。
    裕福な家の長男として生まれたものの幼い頃の病気のせいで跡取りとして脱落、体良く家を追い出され、手術で残った胸の傷、歪んだ両親の愛情、弟の存在、幼年期、胸の傷のことを恐れなかった唯一の存在の文也の嘘。全てが絡みつつ、ゆっくりと死んでゆく一期の心。
    最初から一期に哀れみに近い気持ちを抱いていましたが、やっぱり最後の最後までその気持ちは消えませんでした。サツ人犯である一期が哀れで愛おしい。その一言に尽きます。
    そして何度も読むうちに、勉強ができスポーツも万能で大企業の跡取りとして何不自由なく育った弟の利行の苦しみも分かってきます。結局両親の関心は一期にあることに気付きます。
    胸の傷・・・触ると兄ちゃんは少し怒った。長い髪・・・カッコよかった。兄ちゃんが羨ましい、羨ましい、羨ましい・・・とのたうち回る利行もまた、哀れで愛おしい存在です。


    私が違和感を感じたのは父ではなく母親。どこかモヤモヤしたものがありました。
    そのモヤモヤを、最後の最後で吹き飛ばしてくれた、一期の子を産んだ一期の唯一の理解者である美里。

    『どうして一期を抱きしめてあげなかったんですか?』

    その言葉を聞いてハッとする一期の母親。最終巻のとても小さなコマです。たった一言、たったの1コマなんです。
    作中では一期の母親が完全なる聖母として描かれていることにモヤモヤしていたんだと私もこの美里の一言で気付きました。
    そうだ!!よくぞ言った!!!よくぞ言ったぞ美里!!!!と思いました。
    そう、聖母は一期の母親ではなく、美里なんです。
    そんな母親を見捨てずその先も一緒に居たという記述を見て、やはりこの作品の聖母は美里だと感じました。

    登場人物がみんな哀れで、残酷で、美しく愛おしい。
    胸が苦しくなる作品ですが、私は自信を持って言えます。不朽の名作だと。
    どうしてこの作品が有名でないのか不思議で仕方ありません。

    • 9
  2. 評価:5.000 5.0

    続きが気になりすぎる

    すごく面白い、いや面白いというと語弊があるかもですが、とにかく先が気になります。いちごがどうなるのか、興味深くてなりません。
    かなり前に読み始めて、その先の更新を待っているのですが、なかなか更新がされません…
    単行本でも出ているのかもしれませんが、できればめちゃコミで続きを読んでいきたいので更新を待っています。

    • 1

最新のレビュー

  1. 評価:5.000 5.0

    ハマった!

    土建屋から大企業の建設会社にのし上がって、それを成し遂げるのは病弱な長男なんだろう、というストーリー予想が数話目から外れて来だした。読み終わったけど、本まで買ってしまいました。私は好きだな!オススメです。

    • 0
  2. 評価:3.000 3.0

    まだ全話読んでいませんが、人を疑うとかそそのかすとかを知らない一期が、純粋すぎて流されて行ってしまうのかな、と想像しています。

    • 0

各話のコメント コメント3件

いいね が多いコメント

  1. 036話

    其ノ参拾六 偏光

    評価:5.000

    2022/07/11 14:27

    続きを早く更新してください
    待ちくたびれてます

    by shinoburuさん

    • 0
  2. 007話

    其ノ七 里子

    評価:3.000

    2021/12/14 21:20

    辛い時代に産まれてしまったんだな

    by ღ**さん

    • 0