【ネタバレあり】児童福祉司 一貫田逸子のレビューと感想（32ページ目）

虐待

テレビで虐待って聞くだけで嫌な気持ちになります。
ほんとにこんなことがあるんだろうか、
この漫画はどこまで真実に近いのか、など思いながら読みました。
こんなに必死になってくれる児童福祉司さんが沢山いることを願います。

実際にこんなことが

現実にこのようなことが起きていると考えたら、ゾッとしました。小さな抵抗できない子供に、自分の身勝手やストレス発散の為に手をかける。そんな親がいていいのか？と改めて問いただせられる本です。これから幸せになる為に産まれてきた子供達。その幸せを守る為に一生懸命な主人公。こんな児童相談員が少しでも増え、気づいて子供達守ってほしいと切実に願います。

昨今の事件を思わせます。

あっという間に読んでしまいましたが、辛いです。何か私にもできることはないのか、いやいや、私自身の行動は大丈夫か！？と我が身を振り返りました。
虐待って、遠い場所で起こっていることではなくて、意外なほど身近で、自分自身だって、する側になってしまうかもしれないと思っています。
私は幼児の子育て真っ最中で、大したことのないちょっとしたことで沸点に達してしまう瞬間があります。毎日ひとり反省会です。
漫画の中の滑川さんの子供時代のお母さんの気持ちがよく分かります。子どもの寝顔を見て謝っちゃうこと…本当なら起きて遊んでいる時だって、たくさん一緒に笑いたいし、楽しみたいし、愛情をいっぱい伝えていきたいのに、なぜか嫌味を言ってしまうこと、口調がキツくなってしまうこと、こんなことしたくないのにー！！！どうして私はあんなこと言っちゃったんだぁ〜(TT)って気持ち、本当によくわかります。

子どもが怖いとか、悲しいとか思ったら、もう虐待なんだよ。それに見て見ぬフリをするのも虐待なんだよ、と上の子に言われてドキッとしました。

こんな一貫田さんのような児相の職員さんがたくさんいる社会になって、たくさんの子どもが救われて、たとえ親の元じゃなくても、生きて健康で、出来るならば普通の幸せを感じて育つことのできる国、社会、いつかは世界になったらいいなぁと思います。本当に、漫画の世界だけじゃなくて、今苦しんでいる子達が助かりますように。

決して他人事じゃない

私も過去虐待を受けていました。
毎日怯えながら生きていました。身の危険を感じた私は家を飛び出し父に助けを求め何とか今を生きています。この物語を見ると過去の自分に重なります

胸を掴まれる気持ち

代理ミュンヒハウゼン症候群の事例は、小児科外来で経験しました。子どもの病気を心配する母親の悩みに真摯に向き合っていましたが、事実を知った時にはとてもショックでした。漫画を読んで、母親にもそうなる原因となる深い闇があり、サポートする人がいるかどうかがとても大切なのだと思いました。

イライラすることはあるし、子育てに悩む時もある。表向きはいいこと言ってても世の中のお母さんたちは虐待と紙一重に頑張ってるんじゃないかな。

こうだったらいいけど…

ストーリーは面白い。けど、(マンガだからいいと言えばそうだけど)子供が死んだから虐待が発覚する、死なないと見つからない、が現代の事実だし、すんでのところで助かって、って現実味がない。最初の小夜ちゃんが一番事実っぽい。

全ての児童相談所の人が一貫田さんみたいな方だといいなと思いました。クラスメイトで仲良しだった小夜ちゃんのお話は悲しすぎました。

虐待は今考えさせられる問題

主人公が小学生の頃に実際に虐待死してしまった友達を思い、児童福祉司になった話。
再婚に関しても子供をちゃんと可愛がってくれるか、暴力はないか等をしっかり見極めてすべきと考えらせられる内容。

沢山の人に読んでほしい

絵はちょっと古臭いけど、主人公がすごく真面目で一生懸命で。応援したくなります。児童福祉司、大変だけどやりがいある仕事！いろんな虐待家庭が出てくるし、死んじゃう子供も出てくるし、辛いけど、漫画の中だけじゃなく現実にも起こってる事例が沢山。ドラマ化とかしないかな？