【ネタバレあり】箱庭遊戯のレビューと感想

人物像は 少年漫画にありがちないのタッチで描かれているけど、その人物像を取り巻く背景の、おどおどしたというか ドロドロした感じの対比がすごい。また ストーリーも、冒頭からすごいシーンを入れてきたことによって、この作品が単なる失踪事件を扱ったものではないことがよくわかる。とにかく怖い、半端なく怖い、そう思った作品です。

話作りが上手い

現代社会の問題点とも言うべきいじめ、児童虐待などを絡めたホラーサスペンスものです。

話の内容が詰め込みすぎというくらい前述で述べたように色んな要素を絡めているのですが、ラストで上手く全てが解決させているのでかなり話作りの上手い漫画家さんという印象です。
また他のレビューでも言われているように絵柄も可愛いくキャラクターも魅力的です。

真理の正体は予測できましたが真人の失踪に関わっていた人物がサイコパスとは予測出来ませんでした。
主人公の影が薄いのは否めませんが、真理と真人の救いになっていたという部分で全体的に救いのないお話の中でラストが感動的になっているのでしょうね。
こういうお話にしてはラストはハッピーエンドなのではないのでしょうか。

絵が素敵です

絵がとても綺麗でキャラクターの表情がとても魅力的でした。あまり怖いとは感じませんでしたが、後半になるにつれて面白くなっていきました。オチが少し弱く感じたのと主人公の影が少し薄いところが気になりましたが、切ないストーリーに少しだけ泣いてしまいました。とても楽しませていただきました。