夢の雫、黄金の鳥籠

あらすじ

16世紀初頭。ルテニアからさらわれ、売られてきた少女・アレキサンドラ。彼女に起こる運命のうねり、とは・・・?

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みんなのレビュー

  1. 評価:4.000 4.0

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    皆…さっき起こったことを聞いてくれ…

    今日は仕事は休み、私は惰眠を貪った後、めちゃコミックなるサイトでマンガを読みまくっていた。

    「ふむ…今日もマンガは面白いな、結構結構。おや?何だ、これは。30話無料とな。面白い、受けて立とう!」

    ~2時間後~

    「くっ…!30話がもう終わっただと?あり得ん!ポイント追加だ!」

    ( ・`д・´)ポチッ

    ~更に2時間後~

    「マジでか!もうポイント終わりやがったなり!めちゃコミックめ、中々やりよるわい…!」

    ( ・`д・´)ポチッ

    ~そして先程~

    『続きは配信されていません』

    !?(゜д゜)

    ちょ…待てよ!どういうことだよ!全話読んじまったじゃないかよ!
    天は赤い河の~でもやらかしましたが、流石に彼方は自重して全話は買わなかったのに、何でや!
    そういう訳でな、皆のもの、おょくお聞き。無闇に手を出してはならん!作者はプロだ間違いない!

    以上、本当にあった怖い話でした。


    とまぁ、アホは放っといて、まだまだ完結には遠い訳なのですが、現時点では…というより結末は史実に示される通りかと思いますので、先の展開にハラハラは余り無いと思われます。どう描かれるのかな、とは思いますが。ただ、イスラム教的にタブーが描かれているので、冒涜と捉える方もいらっしゃるかもです。
    ヒロインが自分なりの生き方を模索する中で立場を自覚するに従い幸せの所在が変化していきます。母は強し、とでも言うのでしょうか。掲載紙の読者年齢層が天は~より上の筈なので、青臭い立ち回りをヒロインはしませんが、天は~を好きで作家さん買いをした方の中には、ヒロインの生き方や元想い人のふるまいに納得できない場合もあるのではと思います。大人になりきれない元子供ではなく、子供には最早戻れない元子供の皆様に送るファンタジーだと思います。

    by 匿名希望
    • 304
  2. 評価:4.000 4.0

    おちつけイブラヒム

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    イブラヒムとヒュッレムが結ばれるまではとても楽しくキュンキュンしながら読みました。

    ハレムで徐々に権力を得て行くヒュッレムは見てみて気持ちよかったし、スレイマンはセクシーだし、イブラヒムとヒュッレムの叶わぬ恋感はザ・少女漫画という感じでよかったです。天は赤い河のほとり同様強い主人公と王道王子さまのお話かと思いました。

    しかしヒュッレムとイブラヒムが結ばれてから一転、ヒュッレムが自分の子かも知れない皇子を身籠もるや、自分の官位とスレイマンの信頼を失わないよう保身に走るイブラヒム。確実にスレイマンの血を引く皇子を産めとの暴言を吐くイブラヒム。皇女ではダメだのと身勝手すぎるイブラヒム。他人のふりをするイブラヒム。そしてヒュッレムの友人、皇女ハディージェを娶りマイホームを賜る。度重なる暴挙誠に遺憾である。おまえヒュッレムを貰い受けるんじゃなかったのかよ。

    失われた好感度が再び回復することは二度とないだろう。

    カイル皇子を見習えよ。1人の女のために全裸で手押し相撲までする皇子だぞ。

    • 697
  3. 評価:5.000 5.0

    史実が最大のネタバレ

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    初めて読んだ時は「ヒッタイトに続いて、中東の歴史物かぁ。オスマン帝国なんてあまり馴染みのない題材をよく調べてあるなあ」なんて思い、ヒュッレムがオリジナルの人物なのだと思っていました。
    ロシアの田舎村からさらわれてきた娘が皇帝の第二夫人なんて出来すぎてると思ってたので。
    「天は紅い河」のヒッタイトほどの古代なら「ユーリ」という女性の出自も含めて不明なことが多いから、ユーリがタイムスリップした日本人でも「SFだから」で納得していた。
    けれどこの作品でオスマン帝国に少し興味を持って調べてみたら、ヒュッレムもイブラヒムもみんな実在の人物で、相関図もすべて史実通りと知り、びっくりしました。
    史実に作者オリジナルの肉付けをしたのがこの作品なんですね。
    ヒュッレムとイブラヒムが敵対することになる原因に恋愛要素を絡めて少女マンガ向けにするなんて本当にうまいと思います(なんか上からになってしまってすみません)
    このあと連載は史実のどこまで続くのか、作品内でどのように味付けされるのか、とても楽しみです。

    • 85
  4. 評価:5.000 5.0

    イブラヒムも…

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    回を重ねる毎に、イブラヒムの気持ちも分からなくないなって。

    多少フィクション含むとはいえ史実なので、イブラヒムとヒュッレムが敵対することはわかっていたけど、イブラヒムのあまりの身勝手さにイライラしたりもした。
    保身のために上司に媚びへつらうサラリーマンを想像したり…。

    けど、よくよく考えると、保身のためじゃないなって。
    イブラヒムにとって、生涯かけて大事にしたいのはスレイマンなんだよね。それはもう好きとか嫌いとかそんな生温いものじゃなくて、崇拝の域に達しているのだと思う。
    敬虔な教徒であろうイブラヒムは、きっと私なんかが想像もできないくらい信心深くて、その崇拝の対象がスレイマンだった。
    だからヒュッレムとの愛よりも、スレイマンへの忠誠をとった。とても自然な流れ。

    何かを心から信じて敬えるものって現代社会ではなかなか見つからないから、歴史的違和感は感じるけど勉強になるなぁ。篠原先生最高!

    by 匿名希望
    • 55
  5. 評価:4.000 4.0

    いろんな意味で大人向けかな

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    歴史モノに篠原先生お得意のサスペンスが絡み、史実と創作の絡ませ方がまた絶妙な作品です。
    昔の作品に比べ、人物の描き方が全体的に丸みを帯びてきていて、漫画家篠原先生の歴史を感じました。
    歴史モノが好きなのでマンガ、映画、小説と色々見ますが、この時代はやはりキリスト教徒目線の物が多く、オスマントルコから見るあの時代、という視点が面白いです。
    途中、エジプトが舞台のシーンでピラミッドが現在に近い状態で描写されているコマが一瞬あり、「天は赤い・・・」の時代からの繋がりを勝手に感じて感動しました。
    この作品が大人向けかな、と感じた点は、天は赤い・・・は登場人物たちが皆感情豊か、表情豊かで読み手が分かりやすく、一喜一憂しやすいのに対し、こちらは登場人物たちの表情、感情が控えめで、皇帝がカッとなって駆け出したり姫が泣き喚いたり超人的な力を発揮したりしないし、頑張ってもなかなか思うようにならない、よりリアルな世界感だからです。
    読み手が色々と思いを巡らせながら味わって読む作品です。
    続きが気になるので、更新を早くしてほしいです。完結していないから星は4つ。

    • 56

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