みんなのレビューと感想「太陽が見ている(かもしれないから)」（ネタバレ非表示）（2ページ目）

つらい、苦しい、でも良かった

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3人の関係がすごく微妙なバランスになっていくとこらから目が離せなくなり、苦しい気持ちを早く成仏させたくて最終話まで一気読みしました。読み終わってまた最初から読み直してしまいました。
3人であの家で過ごした、キラキラ楽しかった日々って1年もなかったんですよね。岬の、幸せだと思ったあの時を思い出して生きてるっていうところが切なすぎました。あと、布団を取りに行ってニケツして送ってもらったのを内緒にするの、こういうのあったなぁ〜と自分の学生時代を思い出して悶えました。登場人物の設定や家庭環境は自分とは全然違うけど、細やかなエピソードの数々に自分と重なる部分があって深く共感してしまうのがいくえみ作品だなぁと感じます。
楡は最初岬とそういうことしたくないと言っていたし、日帆のこと好きだったんだ？と謎でしたが、ただ単に責任感だったのか…最後は楡と岬がお互い素直になれてほんとに良かった。いくえみ作品の登場人物はみんな大人びてるので忘れそうになりますが、ハタチなんてまだまだ全然子どもだよな〜と思いつつ。
胸が苦しくなるのであんまり読み返したくないんですが、またいつか読みたくなる作品な気がします。

(かもしれない)のほう的思想

タイトルの(かもしれないから)と逆に「かもしれない｣を強調しているところが、この作品のテーマというか奥行きの深さやカッコ良さとも感じます。というか文学に近いです。

誰しも暗くて辛い出来事、影も闇もあるし範囲も深さも人それぞれ。人間的に深い思想や考え方が出来ない方や感じる事が面倒、難しい方、心の闇を見つめられない方に正直、いくえみ作品が好きなので面白くない、よくわからないとレビューを低くされたくないな～とも思います。

それぞれのキャラクターの表情、しぐさなどの表現からセリフなしに感じたり伝わってくる繊細な表現力は文学をも越える描写力！きれいなだけの絵面の作品が多い中、こんな作家さんは本当に少ないです。他の漫画家さんも見習ってほしい。内容もですが。
脱線しましたが、、描写や絵を見ていろいろと感じてほしい作品です。

人の陰と陽

最新話まで読みました。
初めは胸キュンなコミックとは違い、ネガティブな思考も否定することなく、ありのまま受け入れるサッパリした人柄に凄く共感しました。でも日帆が出てきた時から嫌な気ががして、段々嫌いになって、今では早く居なくなればいいのにって願うほど大嫌いです。
楡と岬の心地よさを崩さないでって、何度思ったことか。

楡や岬を理想や憧れとするならば、日帆は現実の陰。人間が無意識にもつ嫌な部分。自分自身にある認めたくないドロドロとした部分です。
だからこそ理解できなくない部分も少しはあるけれど、それ以上に嫌悪感が強い。

自分の判断や行動に対していつまでも悩んだり後悔したりする人ほど、日帆の存在感が大きく感じるのではないでしょうか？

この作品はまるで、読む人の心理や心境を映す鏡のようです。

ホットロードは紡木たく

普段はレビューを書く事はありませんが
一言言いたいこと事があり、我慢できなく、出てきてしまいました。

何人かの方がおっしゃっている『ホットロード』はいくえみ先生の作品ではありません。『紡木たく』さんです。でも私も紡木たくさんの切ないお話も大好きで当時、読んでいました。

この作品の感想については…
中学生、高校生のお話…アラフィフの私、着いていけるかな？とのはじめの杞憂はすぐになくなりました。
感情移入しまくりです。笑

岬を応援しています。楡と最後ハッピーエンドになりますように！と少しずつ読み進めています。先が気になります。無料分なくなったら、もちろん課金します。

いくえみワールド全開

アラフィフになる私の高校生の頃
別マを愛読していた頃の、ピュアな気持ちを
思い出させてくれる。何十年ぶりかで読んだけど、
いくえみりょうさんは、昔からこういう
ちょっと影のある若者の、心の描写が素晴らしい
と思います。
当時は、紡木たくさんとの2大巨頭でしたね。
しかし、同じ年代になるはずなのに
こんなにピュアで切ない物語を描けるなんて
感動すらおぼえます。
いくえみワールド、健在で嬉しいです。

世界に引き込まれる

最初は不思議ちゃんキャラだらけな雰囲気で、あ、苦手かも、と思いましたが、心理描写にどんどん引き込まれていきました。
主人公だけじゃなく、登場人物全員の想いとか背景とか、とても丁寧に練られているというか。
気がついたら課金で全話一気読みしました。

いつなんだろう、いつ本当の気持ちに正直になって結ばれるんだろう、と思いながら読み進めて、まだなのか、、、いや、でもまだだよね、そうだよね、今はこの遠回りや間違いやすれ違いも必要なんだよね、と自分に言い聞かせながらも、苦しくて押しつぶされそうでした。

甘くてキュンとするありきたりの恋愛物も、それはそれでいいけれど、独特の世界に引き込まれて夢中に読める作品に出会えた時は、読み終えた後の余韻もハンパないです。


いくえみ綾さんは、子供の頃読んだことがありますが、あの頃は独特の世界感が今ほど沁みませんでした。
世界感というか、それぞれ生きづらさを抱えた10代独特の心理描写と言葉のチョイス、これは逆に人生経験を積んだ今だから沁みる気もします。

登場人物全員、だれも悪くない。みんな自分の黒いわがままな面と、だけど相手の気持ちや心を想って大切にして、間違えて悔やんで失ってまた得て。

苦しくても、それが人生であり、人を愛するということがとても素敵で尊いものだと改めて感じました。

ぜひぜひ読んで欲しいです。

最高

切なくて、キュンとして、本当にこの人の描く世界の色が綺麗で、言葉の一つ一つが胸に響く。
大切な人が好きだと言っていたいくえみさんの作品達を、8年経って、やっと理解できるようになった。
あーもっとあの頃私が大人だったら、あの人と同じ感性を持つことができていたのかな。
もっとあの人を理解できたのかな。
と、後悔しながら、一人切なくなりながら、前を向く。
いくつかいくえみさんの作品を読んだけれど、私はこの作品が一番好き。
何度も何度も、これからも、読み返して、人生の色んなことを、忘れないように、生きていきたいと思った。

もう最高！

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途中やっぱこうなるのかぁー。。辛い。。もう読むのやめようかと迷った。基本ハッピーエンドじゃないと嫌。だって皆さん何回も読みなおすでしょ？課金してるんだし、私だけ？（笑）もう楡がなんなのよー気持ちあるようなないようなイライラしたけど、飯島兄のスマホの件がなかったらこうはならなかったかもと思う。もっと早くこうなるべきだったと思うけど、回り道したからこそ良かったのかも知れない。描写が鋭く流石いくえみ綾先生です。読後よかったーと思える素晴らしい作品です。ぜひ皆さんに読んでもらいたい。

恋愛マンガなんて全く興味ないし

そもそも青春恋愛系なんて
全く感情移入できないし
でも
ワタシはいくえみ先生のマンガは面白いと知ってるから
無料分を読みはじめたら
あらあらまあまあなんとなんと
面白い！
いや、面白いとはわかってて読みはじめたのだけど
思ってた以上に面白くて
青春！恋愛！なんてキラキラしてるだけじゃなくて
生々しい
生々しい人間関係
青春恋愛系なんてひとくくりしちゃダメなんでした
この先生の描くマンガは
この先生の描く世界は
そんな言葉に閉じ込められることはなく
どんどんと広がり
そして終結
というより新しい始まりへ向けて

夢中になって課金して全話読みました
あー良かった
他にもこの先生のマンガで気になるのはたくさんあるんだけど
一気見したいから完結してから手を出したい
このマンガだけではなく先生ごとオススメ

独特な物語の雰囲気が気に入ってます！

岬と楡と日帆…
3人の関係性や距離感が、環境やその他の登場人物などから変化していきます。それぞれが何となく緩い感じや言葉のやり取りなど、気に入っています。会話の言葉選びが面白いと感じる一方、言葉が一切なく表情や仕草だけでその場の状況を読み取っていく場面もあり、その相反する感じが個人的には気に入っています。
無料で読める分読み進めてますが、その後多分購入しちゃうだろうなぁ…と今から覚悟してます！