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作品レビュー
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1 - 10件目/全23件

  1. 評価:5.000 5.0

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    主人公は千早ですが、改めて読み返すとこれは太一の成長物語だな、と感じます。
    頭脳明晰、眉目秀麗、芯の部分に優しさを持っている彼は、普通なら十分主役になれる存在。
    ただ、小さい頃から二人の天才に挟まれ、いつも心のどこかにコンプレックスがあり、そんな自分を受け止めきれない。千早や新のようにかるたが全てではないからこそ思い悩むことも多く、これでもかといわんばかりにしんどい局面が次々訪れます。
    そんな太一がもがき苦しみながら、かるたや周囲の人々との関わりをを通じて、弱くて強い自分と向き合っていく姿に、何度も涙しました。
    恋の結末については賛否両論あるようですが、二周目に読むと、千早の中でどれだけ太一が大きな存在か、だいぶ早い段階からあちこちにその思いがちりばめられていることがよくわかります。私の中では納得の結果です。

    • 1
  2. 評価:5.000 5.0

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    人間と神様の恋愛ものということで、最初はなんとなく一歩引きながら読み始めましたが、いやいや、これ相当面白いです。
    人間と異世界の住人たち、それぞれがもつ自らの役割への使命感や葛藤、成長、心の通い合いなどが描かれていて、ほろりとする場面がたくさんあります。恋愛要素だけじゃありません。
    そこに、ガイコツを中心にコメディ要素も加わって、ストーリーのバランスがとてもよく、ぐいぐい読まされてしまいます。

    タイトルの「死ぬことにした」が、物語の冒頭部分のことだけでなく、クライマックスにも係っており、うまいな、と思う反面切ない気持ちになります。死を迎えることで、肉体的にも精神的にも別れることとなり、それで終わってしまうのはあまりにも寂しい。きっとそれだけではない何かを残すエンディングにしてくれるはず、と期待を込めつつ、最後まで見守りたいと思います。

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

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    人に触れられることに抵抗感のある主人公と、特殊な嗅覚を持つことが原因で、感情をうまく扱えず何に対しても冷めている彼。他人と関わりを持つことに不器用な二人が、互いの存在によって少しずつ心を開きながら、自分を見つめ直し世界を広げていく静かな物語です。

    二人の気持ちのゆらぎやすれ違い、繊細な心理描写で読ませる作品なので、恋愛面でのドラマティックな展開を期待する方には物足りないかもしれません。
    が、二人の愛が深まるにつれ、危うさや脆さも浮き彫りになってきて、そこにはらはらします。お互いに対する想いが強いのはわかるので、なんとかそこを乗り越えて欲しいと思いながら読み続けています。

    他の方のレビューでは、絵柄がイマイチという声もありますが、私は物語のテイストに合っていて好きです。柔らかな彼女と繊細な彼がすてきに描かれていると思います。
    彼の方の心の傷が少し重く、その分彼女への依存が強くなってきているので、それが元でまたすれ違ってしまわないか心配。彼女の温かさが、どう彼を癒し再生へ導くのか、もうしばらく見守りたいと思います。

    • 1
  4. 評価:4.000 4.0

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    これは彼の方をヒロイン的に捉えて楽しむ作品。どんなに振り回されても滑稽でも、彼女に夢中で向かっていくこの物語の主人公・柳くんを、姉のような母のような気持ちでひたすら愛でるのが正解です。
    イケメンで頭脳明晰なおぼっちゃん、根は優しく素直だが幼稚でヘタレな柳の、毎度繰り返される盛大な空回りに癒されました。かわいすぎかよ。

    星4つにしたのは、彼女の方にあまり魅力を感じられなかったから。コミュ障気味なのはいいとして、あまりの鈍感さというか大学生にもなってそれ?と思うような言動が多く、イライラさせられっぱなしでした。友人やライバル女子のほうが、ずっと魅力的。

    が、会話のやりとり(柳の心の独り言)が面白く、ラブコメとして秀逸です。読んで損はなし!

    • 0
  5. 評価:4.000 4.0

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    「ほろよい(続編)」からこちらに流れて来たのですが、続編の彼のデレぶりからは想像できない鬼ですね、こちら。
    なんせ最初はヒロイン全く相手にされていないので、2人の恋愛はゆっくりペースで進みますが、隣人同士部屋の行き来はあれど、安易に関係を持ったりせず、ピュアな交流が続くのがむしろほほえましいです。

    まだほろよいを読んでいない方は、やっぱりこちらからをおすすめします。ほろよいの甘さが増し増しになるはず。

    • 0
  6. 評価:4.000 4.0

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    すごいタイトルですが、大人が読んでも面白い学園ものです。
    単なる教師と生徒のラブストーリーではなく、二人がそれぞれに抱える心の傷や、死というものへの複雑な思いを織り交ぜ、互いの存在で救われていくような描写がうまいです。かといって重くなりすぎず、むしろ軽妙な言葉のやり取りはコメディとも言え、うまいなあと思わせます。

    先生が堂々と主人公に絡みすぎてヒヤヒヤしますが、そういう禁断の関係、的な部分に焦点を当てていない作品だと思うので、そこはスルーで。しっかりしてそうで不安定な主人公と、だらしなく見えて繊細で懐深い先生との、心の通い合いと会話劇を楽しめます。

    • 0
  7. 評価:3.000 3.0

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    「痴情の接吻」ドラマ化でますます人気の出そうな作家さんの少々前の作品。
    家同士で結婚が決められている設定をオフィスものに絡めており、ややストーリー展開が強引な感はありますが、この作家さんはこの頃が一番絵が安定していた気がします。女性も男性もビジュアルがきれいです。
    あまり大きな山や谷もなく、主人公のキャラもあってか淡々と話が進んでいく印象なので、甘々展開はそれなりにあるものの、痴情の接吻から作者買いすると、ちょっと物足りなく感じてしまうかもです。

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

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    思わず最後まで一気読みしちゃいました。良かった!

    最初はよくある偽装結婚ものだな、と思って無料分だけのつもりでしたが、なんせ主人公が男前。通常の少女マンガだと、ヒロインがくじけて負のスパイラルに陥りそうな展開も、一瞬へこんですぐ立ち直って、ポジティブに行動を起こします。それがとにかくかっこいい。外見も中身も美人です。

    個人的には、旦那さまのほうはさほど魅力を感じなかったのですが(あ、でも十分イケメンです)、それでも最後までぐいぐい読んでしまったのは、ひとえにヒロインのキャラの良さ。あとは、ひとつひとつのエピソードを無駄に長く引っ張らず、展開が早い点もいい。反面、一番重い義理母のことは少しずつ織り込みながらクライマックスまで持ち込んでおり、読みごたえがありました。

    ちなみに、なぜか完結のステータスになってませんが、このお話自体は完結してます(たぶん)。なので、待つのがイヤ、という方も安心してお読みください!

    • 1
  9. 評価:5.000 5.0

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    学生時代にものすごく思い入れのあったお話。かなり昔の作品なはずですが、今読んでもやっぱりいいです。時代ものということもあって、古さも感じさせません。

    「輪舞曲は白いドレスで」の続編なので、まずはそちらを先に読むことをおすすめします。そのうえでこちらに来ると、また更に将臣の想いの強さを感じられると思います。私は最初から将臣派だったので、たとえ短くても二人の心が通い合ったことに胸がいっぱいに...なので、本当は二人の幸せな姿をもっと見たかった。それが少し残念かな。

    さいとう先生はたくさんの作品を描かれていますが、私の中ではベスト3に入ります。おすすめ。

    • 0
  10. 評価:3.000 3.0

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    千葉兄弟がどっちもいい!現実的には兄だし幸せになれるのも兄だと思うけど、確かに学生時代に好きだった人がほぼそのままの姿で現れたら(弟だけど)これは悶える。フラっといく主人公の気持ち、すごくわかります。

    惜しいのは、主人公にあまり感情移入できないところ。ダメな部分があるのはある意味リアルでいいけれど、そこにかわいさを感じられないというか...男性陣の魅力とストーリー展開自体は星4つでもいいのですが、マチがイマイチなのでその分減点。
    でも、千葉兄弟とのきゅんは十分堪能できますよ!

    • 2
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