5.0
読めば読むほど夢中になる愛の物語
めちゃコミで読んでいたのですが、途中から早く続きが読みたくなったのでAmazonで全巻購入してしまいました。
最初は、「霊」みたいなのが見える女の子の話かよ、と引いたのですが、登場人物がみんなハンサムなので続きを読んでしまいました(笑)
主人公の実沙緒ちゃんが、美人ではないらしいけれど(漫画では超・可愛いく見える)なぜか16歳になると「仙果」という「妖」(天狗とか妖狐とか妖怪のこと)にとっては精の源になる存在に生まれついて、妖怪たちに命を狙われるという、不思議な設定。
それを幼馴染だった、超・ハンサムな天狗界の殿・匡がいつも助けて守ってくれる。
けがの治し方がなんだかエロいし・・・・・。
ファンタジーの世界ですが、意地悪でエロくても一途な匡はとても魅力的ですし、その家臣たち(これまた和装ハンサムガイたち)も一途で素敵。実沙緒ちゃんも、心の優しい女の子なので、読んでる方もほっこりする。
匡が、残忍な実の兄と命を懸けて戦うなど、残酷で恐ろしい戦いの世界もありますが、最後は愛の世界にたどり着く。
読み始めたときとは想像もできなかったような壮大な世界があって、本当に面白かったです。青楼オペラが面白かったので、同じ作者のこの物語を読みはじめ、青楼オペラは超えられないだろう・・・と思っていたのが、BlackBirdはBlackBirdで、超面白い。
ついでに、鬼滅の刃の作者は、この作品にインスパイアされたのではないかと思ってしまいました。和装とか、妖怪とか、血を飲むとか、「結界」が交錯する様とか、匡の兄が死ぬ前の体の変化は、鬼滅の刃の鬼無辻無惨が最後に変化する様子と似ています。
盗作とかいう意味ではなく、この物語があったから、より鬼滅の刃が面白くなったのだとしたら、この作者の発想は本当にすごいと思います。
- 8
BLACK BIRD