4.0
大切にしながら読みたいと思い、ゆっくりと時間を掛けて読みました。最初はそうでもなかったけれど、馥郁としたお酒の香りがするように仕上がった作品だなと思いました。
暗示的なカラスに誘われてススキノのバーの雇われマスターになった主人公が、やさぐれた生活を立て直していく。バーの持ち主のマスターが亡くなり、忘れ形見のバーでその娘と共にお店を再建させていく。絶妙な人と人との距離感がバーという客商売を成り立たせているのですね。知らない世界を覗き見できました。
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おやすみカラスまた来てね。