5.0
星5では足りない
冒頭からは予想もできなかった展開にあっという間に引き込まれて、怒涛のエンディングへ。読み切って数日経ちますがまだ余韻に浸っています。
練り込まれたストーリーと伏線
現在と過去を巧みにいったりきたりしながら、登場人物の肉づけをしていく。作者さん、すごいですよ。私は2周してやっと相関関係を理解しました笑
主人公は殺し屋のふたり、リャンハとシャトー。過酷な子ども時代を生き延びて凄腕の殺し屋となったリャンハ。そして同じく幼い頃のトラウマを抱えたシャトー。殺し屋として出会うべくして再会した2人の「殺し愛」を堪能しました。
残酷な描写は苦手ですが、アクションシーンの迫力やコマ割りの巧さなのでしょうか。。ぐいぐい読んでしまう。ストーリーの疾走感につられて読むスピードも上がってしまったのかも。
登場人物も多くてみんなキャラ濃いです!個人的にはインドくんが大好きなんですが、読んでいくにつれインドくんの「シャトーサァン」が頭の中で自動変換され反芻してます。中毒性ありますね。
終盤にかけてリャンハは生きているのが不思議なくらい痛めつけられます。瀕死になりながらも、彼が生きようするのはシャトーの存在なんですよね。
真っ暗な絶望の中でも2人の愛はそこに確かにあって、小さな灯火のように生きる拠りどころになっていたのでしょう。
その後のストーリーでは平穏(?)な生活を送る2人にほっこりします。もっと見たいと思うのは私だけではないはず。
作者さま。ショートストーリーでもよいので、番外編を待っています。ぜひ。
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殺し愛