5.0
おもしろいし、深いですね
子育ての日常を描いた漫画かと思いきや、そこにとどまらず、
家族って?愛って?世間体って?
とか、いろんなことを問いかけてきますね。
りんちゃんは、いわゆる常識とか、普通とかにとらわれず、自分の中の物差しだけを信じて行動できる子。
ダイキチも、実はそうですよね。
その二人が、読者の予想を裏切る行動をどんどんとるから、ストーリーが面白い。
いたずらに世間の常識から外れることが目的じゃなくて、結果として世間の常識に合わないことがあるかもしれないけど負けない、ていうスタンスが好きです。
作者さんは、どんな意図をもってこのストーリー展開と結末を考えたのかな。じっくり話を聞いてみたい気分です。
社会の矛盾とか、みんながしばられてる変な常識とかも上手にあぶり出していて、読めば読むほど深いなあと思いました。
驚きの結末は、賛否がわかれるところですよね。私は100%共感はしないけど、それもアリなのかな、という感想でした。
いずれにせよ読み終わってからも考えちゃって心に残る結末です。
考えているうちに、最後の二人の決断って、世間体とか普通であるべきという暗黙のプレッシャーを飛び越えて自分の価値観で生きる!ていうことの象徴なのかなあ、なんて思えてきました。
読む人によって、感じることもちがいそうだな。
いやあ、深いですね。
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うさぎドロップ