5.0
たとえどんな形でも本質は変わらないから
最後の番外編まで読みました。
修学旅行先の京都にある古い祠の前で自由時間中に爆睡した夏帆は、階段から落ちた拍子に過去にタイムリープ。授業をサボっていた茅野は、その時二人の夏帆を同時に目撃してしまい。夏帆の様子を探り始める。一匹狼でちょっとヤンキー風な茅野と、お人好しで素直な夏帆との距離が近くなり。実は真面目で面倒見の良い茅野を知り、時折見せる笑顔に惹かれてゆく夏帆。
そんなとき、タイムリープするため飛び落りた一瞬姿が消えるのを生徒会長の柊に目撃され。柊が絡むことで、夏帆への気持ちに気づく茅野。(この辺り可愛かった)
タイムリープを危険と考える茅野は夏帆とともに京都へ。
人助けとして安易にタイムリープする夏帆に茅野は「過去を変えることは、これまでの出来事が無かったことになる」怖さを語る。
気持ちを伝えられないまま夏休みが終わり、後輩に告白される茅野を目撃した夏帆は素直になれないままに、事故が起きてしまう。しかし、事故が起こったのは2時間以上前だった。。。
物語の中盤、茅野くんが夏帆を意識し始めたくらいから面白くなります。
後半は二人の仲も進展するか⁉︎とドキドキ。
クライマックスは、コトの始まり修学旅行がキーワードとなり。
最後はちょっと切ないですが、めでたくハッピーエンド。
番外編は、夏帆と茅野のその後のお話ですが、棗くんが14歳にしては大人びた感じで同級生の未来ちゃんとのやりとりにホッコリ。
エロもなく、最後まで安心して読める。
本作家さん、学園モノはやっぱりイイですね。
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明日の3600秒