5.0
今だから読む価値あり
1991年から2002年にかけて連載された異世界ファンタジー。
「天上鬼」のイザークと「目覚め」のノリコを待ち受ける数々の苦難。
人々の心の奥底にある平和を願いながらも抱える不安や悪意、嫉妬や妬みを増幅し吸収して巨大化する闇。
闇に呑み込まれるか、自分の内なる何かに目を向けられるか。
自分自身は何もできなくても、信じる力、ただ存在することの感謝が伝わって、世界のどこかで花が開くように。
長編ですが、中弛みなく緊張の連続で、最後まで目が離せません。
インターネット上の顔のない悪意、いろんな情報に踊らされ、戦争や争いが起こる今だからこそ読む作品だと思いました。
是非とも地上波でアニメ化して欲しいです!
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彼方から