登場人物みんな悪い、と言ういさぎよくも真っ黒なプロット。
管理の行き届いた今の医療機関。いまごろナースステーションで話題騒然の母子さんですよ。
-
0
12980位 ?
登場人物みんな悪い、と言ういさぎよくも真っ黒なプロット。
管理の行き届いた今の医療機関。いまごろナースステーションで話題騒然の母子さんですよ。
いよいよやってまいりました!この作品の真骨頂でもある、「人が感じ得る限りの嫌悪感を合わせて煮詰めた様なカオス」。
この場面だけではパパが悪と断罪してはいけないです。
パパ以外の、旧友、そしてママがどうやってパパと結ばれたか・・・
一方的に他者を断罪する人ほど、おまゆうな事、ありがちです。
一見、何の問題も無い幸せそうなご家庭。ですが、人様には言えない様々な瓦礫の上に、ぐらぐらしつつもぎりぎり並び立っていただけ。
きゃー、ママ怖い!!
むかし新刊だった本作品を途中で閉じた理由の一つ、愛息を取られ無いためなら何でもしかねる怖いママの狂った愛憎惨劇。いよいよ始まりました。
マザコン批判論にはどちらかと言うと反対派でした。
「自分の母親も大切に出来ない男は、愛した女性も大切にはしない。」と言う持論です。
でも、あくまでも場合と限度を前提としてですが・・・
平和な温かさと爽やかさしかなかった序章から、この不穏な滑り出し。
現実社会でも、ふとした一瞬の違和感や不合は後々正しかったなあ、と顧みること、よくありますよね・・・
昔むかしに読んで嫌悪感から途中で閉じた本作品を、再読し始めてしまいました・・・
振り返っても導入部分の爽やかさや親近感からの没入感など、やはり作者さんはお上手なんですよね。
見事なまでのクズ男なご主人さま。だけれども、歩美さんは最初に殴られたこの瞬間にすべき事=被害を本人と第三者へ共有し、再発を防ぐ必要がありました。それを堪え続けてしまった結果、立派なクズ夫へと育ててしまった。
共依存は一方が犠牲者で他方が加害者、と言う関係ではなく、共犯行為だからこそ解脱が難しいのだなあと思い知らされるストーリーでした。
ホイホイさん、貴女というひとは・・・
同情したわたしが馬鹿だったと後悔する様な報復、もとい、解決手段に、妙にスッキリとしたカタストロフを得ているわたしもクズですが・・・
シアワセな家族
009話
すれ違う真実(1)