5.0
つき刺さる作品
短い作品ではあるものの
田舎特有の、居心地悪い閉鎖感や
そこで生きてきた、そこしか知らない年配の人々の凝り固まった思考と
謎に強い結束力が凄くてキツい。
とにかく、気持ち悪いあの空気感が
読んでるこちら側にも痛いほど伝わってきた。
当たり前のように、定期的に集う親族達との近すぎる距離感
しかしその誰とも、心を通わせる事はできない孤独感。
唯一、解り合えたはずの少女とも
成長と共にすれ違い、離れていき、疎遠になって、主人公は生まれ育った町を出る。
それは、ごく当たり前の事だけど
やはり誰の目にも、彼女は『故郷を捨てた人』に映る。
いくら近くにいたからとて、お互い何も理解し合えない人達に一体何を伝える事があるだろう。
登場人物の顔を、きちんと描き込まない描写には、意味があるんじゃないのかなと推測してしまう。
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帰郷