5.0
最高!!
面白い、すごく好きです!
まず登場人物のキャラが最高に魅力的。
主人公のハコちゃんは当然良いんだけど
やっぱり月沼…いやぁ、もう全てがドンピシャ好みでつらい。
あとはロボやテトリスなど…ストーリー上、ハコの行く手を阻むいわば悪役キャラも
垣間見える彼らのバックボーンが悲しかったりして、心持っていかれる。
警察官もホントに良いキャラ。
こちら側で生きる事をドロップアウトした人たちの生き方。
不法侵入や窃盗、ましてやサツジンは紛れもなく犯罪だし
過去がどうであれ、彼らを養護する事はできない。
そんな人間の暮らしが、こんなにも魅力的なのは
とにかく、見せ方が素晴らしいからだと思う。
ストーリー展開、絵、セリフ、心理描写
全てが好み。
無言のシーンでも語ってるのが凄い。
少ない言葉で多くの事を気付かせるのが凄い。
ばら撒いた伏線を、さらっと回収しているのが凄い。
まるで映画を観ている感覚に陥る瞬間があるのは
背景を含め、ひとコマひとコマの存在感が強烈で絵が映像のように映るから。
細かい事だけど、ハコは月沼を『カラ』とは呼ばないよね、1度も。
彼女が彼を『月沼』として認めてている証拠だと思う。
レビューが長文になっちゃったけど
実はまだまだ語り足りないし、この作品読み終えてすぐ2回目読んだけど
今、3回目読み返してるくらい好きで
とにかくこの作家さんの大ファンという事だけは言っておきたいです!
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ヒル