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作品レビュー
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11 - 20件目/全25件

  1. 評価:5.000 5.0

    人生をまた一から

    ネタバレ レビューを表示する

    この作品は漫画といえるのかというご意見もある様ですね。
    確かに一見、絵より文章で綴るエッセイの要素が多いのでそのご意見もわかります。

    ただ断片的で部分的な絵が意識の混濁、記憶障害などを表現するのには、とてもマッチしていてリアルさを感じるので良かったと思います。
    幻視や幻触の恐怖がわかりやすく、心情も細かく描かれるより、返って分かりやすく正解だった気がします。

    この作者さんは、理路整然とした思考が出来ない程のダメージが残り、子供の様な感覚にまでなってしまった事が、逆に良かったのかもしれませんね。
    闘病もリハビリも壮絶なものだったでしょうし、はっきりした意識では、さらに辛かっただろうと想像出来ます。
    新たなスタートを純粋に受け入れられていた事こそが、順調に回復出来た大きな要素ではないでしょうか。

    作者さんの以前の生活や不摂生の描写を求めるレビューもありましたが、私的には心肺停止、蘇生、意識不明からの少しずつの生還の描写を十分貴重に感じたし、稀有な体験談を共有させて頂けただけで、大変興味深く読ませてもらいました。

    • 2
  2. 評価:5.000 5.0

    シュールかわいい

    とにかく常に周囲の人達にシュールで行き過ぎたいたずらをかますかりあげクン。
    上司や同僚や友人、時には通りすがりの人までターゲットにされてしまい、ちょっとかわいそうなくらいですw

    でもなんか、なんだか、かわいい。
    犯罪レベルのいたずらをするのに同僚とは仲良しだし上司はかわいがってます。
    和気あいあいなので、読んでて微笑ましく思えてしまいます。

    小さい頃、親が買って置いていたかりあげクンは何冊もありました。
    手持ち無沙汰な時には、いつも読んでいた気がします。
    家族みんな、それぞれが。
    それってやっぱり、楽しくって和めるからだったんだろうなぁと思います。
    思い出補正込みで☆5です。

    • 1
  3. 評価:5.000 5.0

    愛も死も暴力も

    この作品が描かれたはっきりした年代を知りませんが、かなり昔のもので、私が学生の時でも既に古い漫画の部類でした。
    それでも根底にあるものは、普遍的で時代などは関係ない作品だと思います。

    一見、清く正しく明るい青春漫画ですが、とても重く苦しいテーマが幾つもあり、時には目を背けたくなるほど辛い時期もあります。
    主人公達の中学時代から大人になるまでのストーリーで、私が初めて読んだのも中学生の頃だったと記憶してますが、涙なしには読めない、というより何度も号泣しながら読んでましたし、今でも読めば泣けてきます。
    なのにやはり、時折ふと読み返したくなり繰り返し繰り返し、読んでいます。
    本当に時間に余裕がある場合だけですが。

    キラキラだけの漫画ではありません。
    登場人物それぞれの人生が丁寧に描かれ、そこに在ります。
    愛も死も暴力も。
    リアルかと問われれば、それはやはり漫画なので、現実的ではないかもしれませんがドラマティックで引き込まれます。
    絵柄や登場人物のキャラクターなどが個性的だし、好みが分かれやすいかと思いますが、少なくとも私は好みではないのに魅了された1人です。

    • 1
  4. 評価:5.000 5.0

    猫だったらどうだろう

    この漫画は、凄い。
    ここ最近、これほどまでに配信を待ちわびてしまう作品には、お目にかかれていませんでした。

    誰ひとりとして絶対に避けて通る事など不可能なテーマ、死。
    小説、映画、ドキュメント、あらゆる媒体で常にスポットを当てられ続け、そこに終わりがくる事はないでしょう。
    そんな中、色々な捉え方、考えの在り方、数々の死生観を目にしてきましたが、その発想はなかった!
    もうきっと、皆さんもそうだと思いますが、まずタイトルに痺れました。
    このタイトルに惹かれて試し読みをされた方はとても多いと思います。

    最初は絵が苦手でした。
    でも読者を少しずつ少しずつ引き込んでいく様な、作品の世界観に魅了され、今ではこの絵でなくては有り得ないとまで思わされる、作家さんの力量を感じました。
    ちょっと中毒性すらあるというか。

    次はどんなエピソードなのか、どんなラストを迎えるのか、というのも当然気になりますが、勝手な妄想も広がります。

    もし、もしも、この春に逝ってしまった愛猫が何かの間違いで死役所に紛れ込んだら、職員の皆さんはどう対処してくれるだろう…とか。
    ちょっと見てみたい。
    いかにもなお役所仕事だったりして。
    でも、愛猫が望めば、私が逝くまで死役所のマスコット的な職に就かせて、待たせてはくれないでしょうか。
    いや、自分勝手な希望だな。

    • 1
  5. 評価:5.000 5.0

    儚く美しい「光」達

    「少女」でも「女性」でもない頃、そんな瞬間を刹那に描かれている良作品。
    過ぎてみれば本当に一瞬で、あの頃は良かった…などと振り返ったりするけど、その真っ只中にいる間は悩み苦しむ女の子がほとんどだろうと思います。
    そんな女の子達をとても良く捉えていて、引き込まれました。

    冒頭から中間くらいまでは、登場人物それぞれの闇が深そうで心をザワザワさせられますが、その後一気に展開して、タイトルの意味がしみじみきます。
    「閃光」でも「閃光少女」でもなく、カタカナで「センコウガール」なのが作中の重い部分を爽やかにしてくれていて、バランスがいいですね。

    民子がとにかくキレイで眩しい。
    キラキラして瑞々しくて、なのに儚げで。
    ずっとそう感じながら読み進めてたら、このラスト。
    ああ、だからこんなにも美しく儚く、作中に存在していたのかと、胸が痛くなりました。

    そしてそれまで、たいして魅力的ではなかった他の登場人物達も、民子と関わる事で次第にキラキラと閃光を放ち出す、作家さんのその表現力を素晴らしいと思いました。

    父の法要の度に説法をいただくのですが、故人を度々思い出し、話題にするのが大切なのだと。
    この女の子達もそうであって欲しいです。
    亡くなった彼女達の輝いてた姿を思い出しながら、ずっとキラキラしていて欲しいです。

    • 1
  6. 評価:5.000 5.0

    オチが秀逸

    極道だとかシノギとか、不穏なワードが満載なのに、とても楽しいギャグ漫画。
    この作家さんはかなり笑いのセンスのある方だと思います。
    たぶん素材が何であれ、このセンスの良さで笑わせてくれるんだろうなと、妙な信頼感まで芽生えてしまいますw

    1話ずつの読み切りですが毎話、ラストの〆が本当に秀逸で、いわゆる「オチ」に力を入れてかなり心を砕かれて描かれてるんじゃないかと想像してみたり。
    ページが終わる瞬間に、ほぼ確実に吹き出して読み終われるのが、本当にすごいと毎回素直に感動しています。

    キャラクターに何とも言えないキュートさがあるのも魅力のひとつだと思います。
    どのキャラにも憎めない愛らしさがあってかなり好きです。
    猫だっていちいち可愛い。
    まさかドラマ化されるとは思っていませんでしたが、この作家さんのセンスの良さがお茶の間に広がるのは素敵な事だと思います。

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    良い後味の悪さ

    こういう可愛らしいタッチの絵柄でホラー系という作品は結構好きです。
    着眼点もアプローチも、あまり他とは被らない感じで、ありきたりではないホラーを楽しく読ませて頂きました。

    後味の悪い恐怖と、後味の悪い曖昧さを履き違えずに表現する事って、たぶん難しいと思うんですが、曖昧なだけやん、と感じてしまう作品もあったりするなかで、こちらの作品はきちんと恐怖を描けていらっしゃるんではないかなと思います。

    暗闇や独りの夜を怖いと思わせる類いのホラーとは違いますが、短編でバラエティ豊かですし、シュールなお話が好きな方は是非。

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    綺麗事でしょうか?

    この作品を最後まで読んで、綺麗事だと思うのはある意味当然の心理かもしれません。
    うんでも、綺麗事、いいじゃないですか。
    世の中に綺麗事を詰め込んだ作品が溢れているのは何故でしょう。
    ある程度生きてくれば、誰でもみんな心が汚れてしまうものでしょうし、私なんかももうドロドロの真っ黒です。
    汚れてしまった心をリセットする事はできないけれど、少し洗い流すくらいはできるかもしれません。
    この作品はそんな、浄化したい、浄化されたい時に読むと、とても素敵な気分になれます。

    純粋な心を失わない女の子。
    純粋な心を見逃さない男の子。
    純粋な心を失ったままの女の子。
    純粋な心を取り戻させたい男の子。
    みんな素敵です。

    全体のストーリー構成も、無理なく作り上げられていますし、それぞれの心の機微も丁寧に描かれていて、楽しく読めました。
    ファンタジーなので、なんでもアリっちゃアリなんでしょうけれど、それぞれのキャラクターもしっかりとブレないし、個性もみんな魅力的でとても好きな作品です。

    • 0
  9. 評価:5.000 5.0

    もしも招待状を

    贅沢な事に、すべてのストーリーを無料で読ませて頂きました。
    ありがとうございます。

    オムニバスでとても読み易く、少女向けのスマートなホラーです。
    もしも呪術師へと導いてくれる招待状を受け取ったら自分はどうするだろう………読む人はそんな想像を、きっと必ずさせられてしまうでしょう。
    でも作品の中には明確な答えになるものは存在しないし、呪術師は時には淡々と、時には粛々と呪殺を繰り返します。
    呪術師に何を思うか、依頼者に何を重ねるかは、すべて読み手に委ねられているシンプルな構成だと思います。
    読む人を選ばない、とてもニュートラルな作品ではないでしょうか。

    個人的には『影』が好きです。
    とことん黒い性格も尖った耳もしなやかな体躯もシビれます。

    • 0
  10. 評価:5.000 5.0

    軍神MARSがキー

    お互いが家庭環境に暗い問題を抱えながら少しずつ惹かれ合ってゆくキラと澪。
    2人に次々に起こるトラブルや乗り越えねばならない壁は、時にライトで時に残酷過ぎるダークさです。

    その場面場面で、たくさんの葛藤や絶望、孤独に苛まれながらも2人で生き、支え合いたいと唯一無二の存在へとシフトしていくのですが、これがいい大人になって読み返してみると、若い2人が健気で幼気で泣けてきそうになりますね。
    この2人が抱えるものは中高生には重く、また一生抱えなければいけないものです。
    それでもそこに、悲壮感はない。
    周りの友人知人、親が手を差し伸べられて、切り拓いてゆく未来に感動します。
    そしてよく笑い合い、微笑み合い、たかだか17歳の拙さで精一杯、向き合う姿は美しいです。
    結局、周りには素敵な人ばかりが残り救いの人になっていきます。

    キーとなるのは軍神MARS
    そして澪の双子の弟の聖ですね。
    テーマは暗めだけど決して重い漫画ではなく、それは作家さんの力量でしょう。
    何度も読みたくなる作品です。

    • 0
全ての内容:★★★★★ 11 - 20件目/全25件

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