5.0
いそうだから安心
周りにいそうな登場人物だから妙な安心感が生まれる。一度目は、こういう話なのね。二度目は、こういう場面でこういうセリフあったのね。三度目はそういう心理だったのね。と何度も読み返すごとに、話が浮き上がってきてより鮮明でリアルに迫ってきた。スーさんとか、ほんといそうな感じだから困るんだよなぁ。
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19734位 ?
周りにいそうな登場人物だから妙な安心感が生まれる。一度目は、こういう話なのね。二度目は、こういう場面でこういうセリフあったのね。三度目はそういう心理だったのね。と何度も読み返すごとに、話が浮き上がってきてより鮮明でリアルに迫ってきた。スーさんとか、ほんといそうな感じだから困るんだよなぁ。
オムニバス形式ですが、特に長男 顕の話がダントツで面白かったです。借りてたアパートに幽霊が出るというので、心霊ツアーを決行するというものです。この顕が結構憎たらしくてツボなわけですよ。言葉選びが素晴らしいストーリーです。
設定で影のある登場人物たち。毒親に育てられていながら、そこまでドロドロしてはいない。ただ、暗くてモヤッとしたとこはあるけれど。最後は、アレ?もう終わっちゃったの?といった感じで、マンガだからと言ってハッピーエンドにはならない終わり方がリアルであった。
いくえみ作品は、私の心を「揺らす」。作品によって、度合いは異なるが。本作品はカナリぐらぐら揺れていた。高校生の純粋なピュアなキュンキュンする気持ちが痛いほどまっすぐ刺さってくる。最後はハッピーエンドになるので良かった。
美人な女子高生が好きになった人がヤンキー中学生だったという話。この話の良さは中高生の時に読んでも伝わらないと思った。大人になって読んだらわかるリアルな感情が沸々とキますね。主人公の女の子は可愛いんだけど、女子からは人気がない。そして、フラフラしてる。
18歳高校を卒業したばかりの女の子がフリーターになって、ダイエット頑張ってリバウンドしちゃうけど登場人物みんないい人でほっこり。そして、また出てくる民生似の男、というかイケオジ。でもラストがモヤモヤです。読者にお任せ感のある終わり方でした。理想としてはシロとうまくいくところまで持ってってほしかったですが。
まず、3兄弟がカッコいい!!きっと、誰もが持っているけど表には出さない心の中での葛藤やネガティブな気持ち等が全面に描かれていています。こんなに心情が表される物語は無いなぁと思いながら読みました。
サラッとマンガだからスルーできそうな場面でも、ひとつひとつ丁寧に拾い上げてその感情を言葉に紡いでいくところが、いくえみ先生の物語の好きなところです。家族愛がテーマだと思いました。愛する気持ちって、素晴らしい。泣く!!
麦みたいな家庭環境で育ったら普通にグレてそうなのに、そうじゃないところ。麦の努力なのかな。ただ、口は悪くてちょいとひねくれてる程度に留められてて。イケメンだから、それすらも武器になるのかな。
毎回思う「涙」と「揺れ」、作品によって振り幅は異なるけれど。こんなに人間の心理や描写が繊細で丁寧なマンガは無いよなぁと感じる。何回読んでも読むたびに驚きと発見があり、私のバイブルです。淡いけど芯を持っている登場人物ばかりで、明るいことばかりじゃなくダークもあるけれど、それを間近で見守ろうという儚さもある。
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