5.0
間違いなく記憶に残る名作
もう、完結しなくてもいいというか、これ以上続かない方が夢があるかも、という、既に圧倒的名作である本作。紅天女への煽りがずーっとすごかったので、一体どんなラストになるんだろうかと思っていたが、もうこのまま未完で終わった方が読者それぞれの紅天女がきれいなままでいられそうな気がする。
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37935位 ?
もう、完結しなくてもいいというか、これ以上続かない方が夢があるかも、という、既に圧倒的名作である本作。紅天女への煽りがずーっとすごかったので、一体どんなラストになるんだろうかと思っていたが、もうこのまま未完で終わった方が読者それぞれの紅天女がきれいなままでいられそうな気がする。
マルコがいなくて寂しいけれど、いよいよナポリから故郷日本へ、基礎編から実践編へ、オリベが日本でその知識と技術と人間力?を発揮する。
実は日本の、特に江戸文化にも造詣の深いオリベ。以前のシリーズで日本に一時帰国したことはあったものの、今シリーズはしっかり腰を据えて日本人のための仕立てに取り組んでいるのが興味深い。
王様の仕立て屋シリーズの一番最初のものです。ミケランジェロ・マリオの弟子、オリベがまだなんとなく青臭かったりしますが、そこはだんだんほぐれてくるということで。
圧倒的な西洋の男の装いの常識がこれでもかと展開します。そして、それらがいかに日本の男性において知られていないかも。この作品を読んでから、テレビでスーツを着ている人がいるとつい吊るしかオーダーか見極めようとしてしまうます。そしてチーフの形やら靴やら、ああチェックしないといけないところがいっぱいあるー!
バレエというのは、特に一般的なアジア人からみていけすかない芸術だったりする。どんなに運動神経がよくて、音感ばっちりで、カリスマ性があって、容姿端麗だったとしても、足の形1つで落伍者になってしまう。しかし、それほどに選ばれた人間によるパフォーマンスは、確かに悔しいほど美しい。
少年が、ダンサーであり息子でもあり学生でもある自分にまつわる、様々なことを引き受けながら成長していく。こんなに何かに熱くなれて、しかもそれをやるために生まれてきた素質満載であるならば、どんなに幸せなんだろう。しかし、それでもこんな尋常ではない努力が必要とあらば、バレエとは恐ろしい芸術だなあと思う。
無料で読める冒頭のエピソードは、この作品の中でも一番グロいというかエグい設定のお話で、ここを見てもこの作品の通常の雰囲気はちょっとつかめないかも…。全編通して美術や歴史に関する様々なストーリーが展開されます。以前全巻持っていましたが、売ってしまって後悔。
昔全巻揃えてました。ドラマも見ました。女の子が男子校に入るという、そりゃ無理だろ的な設定を、BL的風味を加味しつつぐんぐん読ませます。
ビアズリーの挿絵を初めて見たとき、ああこれは魔夜峰央だ、と思ったものです。実際にはもちろん魔夜峰央がビアズリーの影響をうけているのだけれど。いつ読んでも黒と白で表された美意識が眩しいです。
京と山田くん、アキラと結城さん、BLの要素がありそうでなさそうで、ミステリーがあってジェンダーレスな愛があって。いかにもあの頃の花とゆめという雑誌の空気を感じさせる、とても好きな作品。
悪役令嬢ってなに?ゲームの世界に転生?っと、色々と見慣れないストーリーでしたが、気がつけばもしかしたら今一番流行ってるタイプの作品なのかも⁉︎ 女の子がかわいいし、意外と次が気になってしょうがなく、ついどんどん読み進めてしまいました。どうせ王子様が出てくる物語は浮世離れしているんだし、これくらい不思議な設定でも飲み込んでしまうパワーがありますね。
特にバレエは外見上の適性が重要で、そこをクリアした上で持って生まれた運動神経、芸術性、カリスマ性などを磨きつつ努力し、その中でも成功するのは一握りの人間という、とほうもない芸術である。それのもつ狂気のようなものを、この作品はとてもよく表現していると思う。
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ガラスの仮面