4.0
賛否あるけど
私はこの世に残すべき作品だと思います。
沖田さんの絵は、美しいわけではないのに絶妙にみやすくて、題材が重いのをうまくバランスとっている。
無駄なコマやセリフまわしがないのでテンポよく読める。
直球で胸に入ってくる。
終末期病棟という呼び名からして、取材した時もしくは沖田さんが働いていた?時代は少し前なのかな?という印象。
現在懸命にホスピス、緩和ケア病棟で働いていらっしゃる方々にとっては
今は違う!こんな対応したら問題だ!
と思われてもおかしくない内容もありましたが…
わたしの知る限りそういう病院もありました。
終末期や認知が進んだ方のケアは想像を絶するほど過酷だと思います。毎日聖母マリアではいられない。
職業倫理と人間感情の狭間で、他人のご家族を懸命に看取る現場。
その一部始終が赤裸々に語られている貴重な作品だと思いました。
ただ、このような、見方によってはひどい対応が全ての病院で日常に行われていると誤解されてしまう可能性があるので、星一つ減らしました。
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お別れホスピタル