4.0
ややダークな禁断の関係
この作家さんのお話は多々読んでいますが、これはちょっと毛色が違う面もあります。
生まれつき体が弱い美少女雛と名家の跡取りではあるが愛人の子である10歳年上の悠生のお話。
雛が成長とともに時折見せる女の部分がこのお話の中に出てくる桃とともにお話の肝のようなところがあります。
-
1
72位 ?
この作家さんのお話は多々読んでいますが、これはちょっと毛色が違う面もあります。
生まれつき体が弱い美少女雛と名家の跡取りではあるが愛人の子である10歳年上の悠生のお話。
雛が成長とともに時折見せる女の部分がこのお話の中に出てくる桃とともにお話の肝のようなところがあります。
本筋とは違うのですが、登場人物の名前は日本人名のわりに、そこここに別の国の感じが滲み出ていて、あまり入っていけませんでした。
砂時計は芦原先生を初めて知った作品でした。
もう何年も前にテレビドラマ化されたときに毎回楽しみに視聴していました。そこから単行本を購入しました。
単行本は実家においてあるので、今回改めてこちらのサイトで読んでいます。
ドラマ化をきっかけに作品を知るということもあるので、今問題となっているドラマ化がすべてダメだとは言えないとは思います。
ただ、それはドラマが原作者の意向に沿ったものであること、たとえ変わる部分があったとしてもそれは原作者の合意があって成り立つ話でないといけないと考えます。
私は報道されていることしかわかりませんが、芦原先生のお気持ちを考えると言葉になりません。
先生のお心が今は安らかであることを願います。
とにかく夫がクズです。世間的には完璧(?)を演じているけれど、妻が赤ちゃんを流産した日のことは覚えていない(その日も浮気中で連絡たつかなかった)上に、出張と偽って朝からホテルに行きその行為を録画しているような男です。
奥さんは復讐と決めたようですが、さっさと縁を切って再スタートの方が精神衛生上よいのではないかなと個人的には思います。まあ、鉄拳制裁がどんな感じになっていくのかを見るのも興味深いですが。
内緒の社内恋愛の彼がいつの間にか(?)同僚と付き合っていた!という衝撃の事実を知ったヒロインのやけ酒(実は酒癖が悪い)に偶然つきあってくれたイケメンが後日上司として配属されてきたうえに、「あの日一緒に婚姻届けを出したじゃない」みたいなノリで接してくるという何とも奇想天外なお話が展開していきます。
とにもかくにも上司のノリがいいです。もちろんノリだけではない深い何かがあるのだろうなとは思いますが、その辺も楽しみにしつつ、真面目で頑張っているヒロイン真央の幸せを願いたいと思います。
5年間同棲していた彼の浮気現場に遭遇して挙句「おまえはもういらない」と言われたヒロイン美緒を会社のハイスペックな後輩深瀬が助けてくれた上に自分のところに住めばいいと優しく接してくれるというところから展開していくお話です。
独り言で「美緒お姉ちゃん」と言っているようなところから、幼少期に何かしらの接点があったよう。
あとは、いろいろなことがわかりつつ恋愛関係になっていくんだろうなと思われます。
出会いがしらのような感じで結婚というワードが出てくる2人でどうなることかと思い読み始めましたが、2人それぞれの現在に至るまでの経緯や家族との繋がりなどが少しずつ深く丁寧に描かれていたところがとてもよかったです。それに、作中のパンがどれもおいしそうで、そういったことも含めてきちんと描かれている作品だと思いました。
そんなすてきな作品なのに、もう芦原先生の新たな作品を読むことができないなんて言葉では言い表せないくらい残念で悔しいです。
ただただ先生のご冥福をお祈りいたします。
タイトルに何となく興味をもって読み始めましたが、何となく読むような内容ではなくびっくりしたのと、以前読んだ「おひとりさま」の作者さんの作品だったことにびっくりしました。
犯罪者の子どもたちは幸せになってはいけないのか?という一言では片づけられないくらい重いテーマですが、幸せになってもらいたいと思います。
子どもは親を選ぶことはできません。だから、辛くても前を向いて自分の幸せを追い求めてほしいなと思います。
積極的な行動が苦手でいつも脇役(モブ)として過ごしてきた信子さんが、アルバイト先で知り合った入江くんに恋をするお話です。
少しずつじっくりと仲良くなっていく2人に心温まる思いがします。
ちょっと変わった恋癖のある里帆ちゃんのお話。
大好きな人がいても両想いになるとなぜか冷めるという傾向にあるので、つきあう側からしたらそりゃないわと言いたくもなるだろうなと思います。
ただ、片想いには片想いのよさ(?)もあるというのはわからなくもないかな。
それを超えていく恋愛ができるようになるのかどうかを今後読んでいきたいと思います。
設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています
耽溺のススメ