4.0
懐かしくて優しい不思議な空気感
原作者は「伯爵と妖精」を書いた人で、日本の地方にありそうな商店街を舞台にしたオムニバス作品です。
「思い出の時計」の「計」の字が外れた看板を持つイケメン時計修理屋さんと、人生に疲れて戻ってきた元美容師の主人公、風変わりな神社の少年など、さり気ない魅力を持つ登場人物とともに、いろんな人の人生や記憶、過去がほどかれ、癒されて、新しい時を刻みはじめる様子が、やさしく描かれています。
ゆるやかな時の魔法にかかったような、穏やかな心持ちになる良品ですよ!
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