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ウロボロスという心理学用語でもあるタイトルにまず惹きつけられました。ある重大事件を経験した兄弟が、それを契機に特異な立場で諸悪に立ち向かっていく姿も見もので、登場人物のキャラクターもよく描かれていると思います。
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10121位 ?
ウロボロスという心理学用語でもあるタイトルにまず惹きつけられました。ある重大事件を経験した兄弟が、それを契機に特異な立場で諸悪に立ち向かっていく姿も見もので、登場人物のキャラクターもよく描かれていると思います。
容姿の美醜とは何なのだろう。英語にも skin-deep という語彙があるが、文字通り皮一枚の単なる表面上のものなのか、それとも人の幸・不幸をわかつほど重大なものなのか。大切なのは人の内面とだれもが知りつつ、外見に惑わされるのも現実である・・・。登場人物の行動・思いを見つつ、そんなことを考えさせられるストーリーです。
評価が高いので気にはなっていましたが、タイトルの意味がいまひとつわからず読んでいませんでした。しかし一度読み始めてみると、一見平凡な大学生の主人公の合理的かつ客観的なな思考力・洞察力に惹かれてしまいました。一気に無料分を終えてしまいましたが、今後の展開に期待しています。
映画にもありましたが、江戸の大奥の、男女の立場が入れかわったという設定です。つまり将軍は女性なので、本来の「大奥の女たち」を中心に描かれるストーリーでなく「大奥の男たち」が物語の主役です。主人公水野のキャラクター、男前で剣豪でありながら奢りがない、正義感あふれ弱気を助ける、私利私欲で動かない、気取りのない竹を割ったような性格・・・などが物語に清涼感を与えています。
走馬灯株式会社が提供するDVDによって、知り得なかった自分のこれまでの人生の現実を知る登場人物たち・・・。オムニバス形式で次々変わるキャラクターの生き方をたどることができます。アイデアは面白いが、ネタ切れ・マンネリにならないかと最初は思いましたが、予想に反して飽きることなく読み進めてしまいます。人物像が多彩で(猫ちゃんもあり!)性格設定や描写の巧みなことが魅力なのでしょう。
実は私も18歳=高校三年生の時に7歳数か月年長の今の夫と出会って、しかし現実はフィクションとは違いお互いの進学・就職などの経緯を経て、26歳と34歳で結婚しました。もっと早く結婚していれば人生別の展開があったであろうと想像されますが、お互い所謂元カレ・元カノといった存在が皆無であるというのも至極清々しいものでした。今の若い方はどう思われるかわかりませんが、ご一緒にこのストーリーのカップルを応援しようではありませんか!
自分が先に婚約・結婚したからといってマウント取る女性いたよね~と思い出してしまいます。なにもスペック高い女性から順番に結婚するわけじゃあないでしょうに何で優越感に浸ってるんだか・・・。おまけに「私のダーリンの同僚男性を紹介してあげる!」なんてアリガタ迷惑以外の何物でもなかった。「あなが知らないだけで、私お付き合いしている人いるんですッ!」と言い返すのもアホラシクて・・・。昔のことを思い出しつつ読めそうです。
精神疾患というと、一般の人には、特殊な病気であり自分には殆ど無関係のことであるかのように思われがちである。しかし現実には相当の罹患率のある疾病であり、人知れず苦しんで知る人も数知れない。それなのに適切な治療を受けることは、情報の少ない一般の人にとって容易ではない。従って患者と医師の間を取り持つ、押川氏のような専門知識を持ったコーディネーターの存在が望まれるのであるが、現実にはそこまで療養のために患者や家族によりそう機関がない。適切な処置が受けられなかった故に精神疾患者による重大事件が起きていることも事実である。本作がこうした問題を提起し、改善策につながらんことを期待する。
バブル期のグルメブームを呼んだ作品といえるでしょう。食も文化の重要な部分なので、それについてあまりにも知識欠いているのは一種の無教養というべきでしょう。しかしながら優れた味覚を持っているからといって、味覚があくまで主観である以上、優越感を抱いたり蘊蓄をひけらかすのはいかがなものかと。あのころはそんな人が結構いたな~と思い出されます。
この作者さんもきっと愛犬家なのでしょうね。犬を愛する人のきもちばかりか犬の気持ちもよーく理解していらっしゃるのがわかります。犬のことが好きな人にもそうでないひとにも心に響く人と犬との愛情物語です。
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ウロボロス―警察ヲ裁クハ我ニアリ―