bushclover1405さんの投稿一覧

レビュアーランキング 16392位

作品レビュー
投稿 28件 / いいね獲得 64件
話コメント
投稿 0件 / いいね獲得 0件
  • 新着順
  • 全ての内容
  • 全ての評価
並び順
ネタバレ
その他条件
評価
検索条件変更変更しないで閉じる

21 - 25件目/全25件

  1. 評価:5.000 5.0

    ネタバレ レビューを表示する

    完結まで全部読みました。
    自分を引き上げてくれるほどの輝かしい才能を持った主人公が羨ましいです。

    絵もストーリー構成もとても凝っていて大好きな作家さんです。
    前作の「明治緋色奇譚」「明治メランコリア」も読みましたが、その頃に比べてとても進化していて、さらにファンになってしまいました。
    前作を読んでいたので、てっきりお相手は年上黒髪和服の天良と思って読んでいたのですが、良い意味で予想を裏切られ、さすがだと思ってしまいました。

    「帰る場所」を求めた天良と、女性として小夜子を愛した浅海。
    ヒロインの周辺にそれらしい男性が2人いる場合、だいたい「母(家や安心感や包容力)」を求める男か、「女性」としてヒロインを愛する男かで差が出る気がします。

    私は「この世界の片隅に」などの戦争色の強い作品も好んで読みますが、戦争で大変だった頃の国内情勢もよく研究して描かれていると思いました。
    当時の人々の生活や話し方、言葉遣いにもリアリティがあり、時代背景がしっかりと描写されていたので、ストーリーにすっと入っていくことができました。
    盛り上がっていく戦争路線、プロパガンダに戸惑う人々の暮らし、弾圧、若い人たちの悔しさも作品から感じ取ることができ、素晴らしい作品だと思いました。

    • 9
  2. 評価:4.000 4.0

    ネタバレ レビューを表示する

    現在配信されている分は全部読みましたし、ドラマも見ました。

    平匡さんのセリフ「最近のみくりさんの掃除のレベル低下が気になっています」に対し、みくりの「仕事として現金をもらえなくなるなら今まで通りの家事レベルは求めないでください」のやりとりは目からウロコでした。
    一度はハウスキーピングの仕事で現金をもらっていたのだから、そうなるのは当たり前だとは思いますが、奥さんが無償で一定以上の家事をして当たり前な世の中。
    本当に目からウロコでした。

    嫌な感じを出さずに主張できるみくりと、それを聞いてあげる優しい平匡さん。
    夫婦一緒に暮らしているとやってもらって当たり前になりがち、不平不満も言いがちですが、お互いに働いているのだし、持ちつ持たれつで本来は当たり前だし、一個人として主張をすることも認めまれるべきですよね。
    2人のお互いを思いやる気持ちに単純に感動しました。
    私の家は古い考え方の家なのでなかなかこんな風にはいきませんが、2人の夫婦観は究極の理想のように思います。
    ドラマでクローズアップされたこの作品の掴みの部分は「偽装結婚」ですが、印象に残ったのは2人が本当に入籍してからの後半部分で、新しい夫婦の形を見せてくれた作品でした。

    ベビーの登場により産休や子育ての問題も出てきそうな展開。
    ベビー楽しみです。

    • 0
  3. 評価:3.000 3.0

    ドラマを見ていて、後から原作があることを知り、この作品を読みました。
    恋愛以外の分野で登場人物が努力する作品は好きです。
    ただ、ドラマを見ていたからかも知れませんが、ドラマに比べ可愛さの足りない也映子と、意志薄弱な理人が漫画のほうがより際立ってしまい、案外、登場人物に魅力がないように感じてしまいました。
    反対に、婚約破棄や嫁姑問題の部分はドラマだとこちらも落ち込んでしまうくらい暗かったのですが、漫画だと若干雰囲気が明るくて、その点は良かったです。

    • 0
  4. 評価:4.000 4.0

    全部読みました。
    私は2年前に流産を経験しました。
    せっかく私を頼って来てくれた赤ちゃんを産んであげられず、自分をずっと責めてきました。
    この作品とは内容を知らずに出会いましたが、産婦人科に訪れる色々な境遇の女性たちを見て、楽になったとは言えませんが、初めて人に話すことができたような気持ちになりました。
    赤ちゃんが戻ってくることはもうありませんが、きっとあの子の命には意味があった、私の心の一部になったんだと思って生きていきたいと思うことができました。

    作品の構成の部分の感想を述べると、内容が内容だけにゆるい感じの絵でうまくバランスがとられています。
    作家さんが昔働いていた産婦人科で起こったノンフィクションのような構成で最初は始まったのに、話数が増えるにつれて、それは一個人の知り得ることではないのではないかと思うこと(想像で描いたと思われること)が見られるようになり、作品の取っていた基本的なスタンスに生じたブレに少々の違和感はありました。
    最初は「こんなつらい思いをした人もいるんだ…」と思って涙ぐみながら読んでいましたが、最後の方は「こんなこと本当にあったかどうか…」といる気持ちで読んでしまいました。

    • 0
  5. 評価:4.000 4.0

    ネタバレ レビューを表示する

    完結まで全部読みました。
    一般的にはセンセーショナルな分野である超年の差の恋愛を、長い時間をかけて丁寧に描いてあり、作家さんの作品にかける愛情とこだわりを感じました。
    俯瞰で見れば「超年の差カップル」や「枯れ専」とカジュアルにカテゴライズされる彼らを、作家さんはより丁寧により自然に、導かれるように寄り添い合った2つの心のように描きたかったのではないかと思います。
    病気が判明し孤独と絶望に涙を流す榊先生を元子が抱きしめるシーンに、年齢を超越して寄り添い合った2つの心を見ることができたように思い、涙が止まりませんでした。
    ライトすぎず良いのですが、若干暗い雰囲気を持った作品であるとは思います。

    • 3
全ての内容:全ての評価 21 - 25件目/全25件

設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています