5.0
新たな王道名作を読めることに感謝
都会から転校してきた繊細なボンと、腕っぷしが自慢であったかい不良が、ジャズで心を通わせていく。
そんな王道とも言えるストーリーを、丁寧に描くとこんなに胸を打つ作品になるのだなと。あらゆる表現が出尽くしたとも思える現代で、新たな名作って、まだ作られるんだ、読めるんだ、と感動した漫画です。
「〜したっちゃやろ」などの方言がほっこりかわいくて耳に残ります。つい自分も言いたくなる。
また個人的に、小玉ユキ先生の描かれる人物の目とまつ毛のラインや顔の輪郭、身体のバランスなどとても美しくて好きです。
宝箱にそっとしまっておいて、時折読み返したくなるような煌めく名作です。
- 4
坂道のアポロン