2.0
胸キュンはする。
健気でかわいらしく芯の強い女の子と御曹司の恋、両思いなのにどっちも素直になれない…でも無意識の、または当たり前にする行動の中に相手への愛情がついあふれ出る…
絵も綺麗だし、悪役は見事にゲスいし、ときめいて癒されるのは確か。
なんだけど。
契約にせよ、結婚を軽く考えているなーと思う。
いや離婚を、と言うべきか。
ハイスペックで社会的に知名度のある男性だからこそ、その恋人であれ妻であれ、世間から好奇の目に晒されるのが分からないのか?
それが別れた後であっても、いや別れ方によってはずっと「かわいそうな女」とか「悪女」とか見られ続けるんだよ?
それがなくても「◯◯の元妻(元カノ)」っていう過去がずっとつきまとう。
そういうスキャンダルすら糧にしてのし上がれるような女性か、主人公は?
それに男が汚名をかぶるにしても、地位があるならなおさら、その時点で全てを失う可能性もあるんだけど?
それじゃあ本末転倒だよね。
要するに、「一年で円満離婚する契約」なんて、最初から悲惨な結末にしかならないことが確定している。
そんな危ない契約を、たかが女除けのために、好意を持っている女に仕掛けるなんてどういう男?それは危機管理もできない、見通しも詰めも激甘で、今さえ良ければいいという典型的なダメンズ。
…という結論に行き着いてしまう。
「一年で離婚」を入れるべきではなかったね。
時間制限を設けることで事を進めるという手法は、結婚話にはそぐわない。
結婚は時間指定で決めることじゃない。
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いつわりの愛~契約婚の旦那さまは甘すぎる~