4.0
ネタバレ注意です。
実際の精神科医はこんなに暇じゃないとは思う…。でも大切なことをたくさん言ってくれてる気がする。
中でも「微笑みうつ」「大人の発達障害」のストーリーがよかったです。
~微笑みうつ~
弱井「ここからはbabystepでいきましょう。いきなり仕事に戻ったりするのではなく小さな活動をひとつずつこなしていく方法です。朝まで眠れたら花マル。着替えられたら花マル。歯磨きしたらまた花マル。マルを貼るたび自分をほめてあげてください」
弱井「「そんなことの」積み重ねを自分の目で確認していくことが自信の回復につながるんです」
弱井「体は今エネルギーが空になった状態です。ひたすら休むことで力を蓄えているんです。好きなだけ寝かせてあげてください」
弱井「一度うつになったあなたはもう元の自分には戻れません。元の藤木さん(患者名)には無理があったからパンクしてしまったんです。これからは新しい自分を見つけなくてはいけません。やりたいことができるようになったら次は何でもいい。誰かのお願いを聞いてあげてください。そうやって少しずつ取り戻すんです。藤木さんが自信とともに奪われてしまったものを」
弱井「今日調子がいいから明日も大丈夫に違いないという考えは禁物です。調子がよくなったり悪くなったりを繰り返して回復していくんですからね」
女の子「大丈夫。このお花はえらいんだもん。誰もお水をあげなくても誰も見てなくても1人で頑張ってちゃんとキレイに咲いたから一番えらいんだよ」
藤木(患者)「「新しい自分」はいつかどこかに置き去りにしてきた本当の自分のことだったのかーー」
~大人の発達障害~
弱井「成人後に発達障害と診断されるほとんどは発達の特性を持ちながらも子供の頃はなんとかやり過ごしてきた人たちです。それが大人になって生活範囲が広がったことで対応しきれなくなり大きなストレスを抱えるようになるんです」
弱井「心の底から楽しいと感じることにはしっかり時間を使ってくださいね。普段多くのストレスを感じている発達障害の人たちにとってやりたいことをして満足する時間はとても大切なんです。意欲や自尊心を守るためにも」
弱井「…お母さん。幸せも苦しみも結局は主観です。真美さん(患者名)が苦しいと言えば苦しいそれがすべてーーそれがたったひとつの真実なんですよ」
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