ツツピィーさんの投稿一覧

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  1. 戦争めし

    013話

    其の壱 真夏のおでん(3)

    評価:5.000 5.0

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    「真夏のおでん」

    ネタバレ注意です。


    3つのやさしさが印象的。

    1つは、前田くん。
    死ぬ恐怖心、逃げる選択よりも
    「橋本くんに何かしてあげたい」
    その一心だったのが伝わってきた。
    敵襲に合ってる真っ只中、
    おでんの材料を取りにいくという
    無謀なことを成し遂げた。
    仲間を思う気持ちの強さが感じられた。

    2つは、橋本くん。
    できたおでんはおでんと呼べず、不味かった。
    それでも橋本くんは
    「おいしいよ」
    前田くんを気遣ってウソをついた。
    自分が息を引き取る直前だというのに
    そんなときまで
    人の気持ちを思いやってウソをつくやさしさ。
    そもそも橋本くんは
    最初からやさしかった。
    飯ごうに穴を開けてしまった
    前田くんの分まで料理を作ったり、
    手が震えて弾を準備できない前田くんに
    自分の銃を渡したり…。
    橋本くんのやさしさは何度も前田くんを救った。

    3つは、飲食店を経営する夫婦。
    真夏におでんを注文し、号泣する客。
    そんなたった1人の客のために店を閉じ、
    夫婦揃って話に耳をかたむける。
    そして涙を流して聞いてくれた。
    年老いた前田くんにたいする
    店主のはからいがお見事。
    形見である橋本くんの飯ごうを器にし、
    おでんを入れてくれた。

    想像の中でおでんを食べる
    若かりし前田くんと橋本くん。
    あのときのおでんが
    本当は不味かったことを笑い話にする。
    そしてニコニコとしながら
    飯ごうのおでんをおいしい!と食べる2人。

    悲しい話ではあるけど
    登場人物たちのやさしさが
    じーんとくる話でした。

    一方でこわかったのが
    わざと相手を油断させて誘い込む
    敵兵側の戦術。
    戦争ではこんな作戦もあるのだと知りました。

    • 0
  2. 評価:3.000 3.0

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    今までのシリアスな展開はどこへ?
    面白いんだけど、急にテキトーっていうか
    ギャグ化したような。
    まるで乙女ゲームのヒロインみたいに
    みんなのハートをわし掴みにしたエレナが
    一番この中で強い気がした。

    • 0
  3. 戦争めし

    010話

    其の七 戦艦大和のラムネ(2)

    評価:5.000 5.0

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    「戦艦大和のラムネ」
    有名な戦艦の名前としか今まで
    何にも知らなかった自分が恥ずかしい。

    戦艦大和は、総勢七千人の特攻だったことも。
    戦艦一隻の出撃に対して
    向こうの戦力は空からの有利な攻撃で、
    圧倒的な数の差で上回っていたことも。
    特攻は飛行機だけしか知らなかった。
    こんなに大きな戦艦で、それも七千人が…。

    船では生水が腐ってしまうため使えない。
    その代わりとして、戦艦の中でラムネを作って飲んでいたことも知らなかった。

    自分のつくったラムネを
    子供に飲ませたいと語った門尾さん。
    自分の身が助かることよりも
    率先して仲間の幸田さんを守った。
    こんな状況で人を思いやれるなんて
    門尾さんは何という人だろうと思った。

    年老いた門尾さんの息子が
    海から当時のラムネのビンを拾って
    嬉しそうに泣きながら笑った。
    読んでて切ない気持ちになった。

    • 0
  4. 戦争めし

    008話

    其の六 戦火のにぎり寿司

    評価:4.000 4.0

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    「戦火のにぎり寿司」
    戦争の影響で現在のすしのサイズになったことを今まで知りませんでした。

    近くまで攻撃が来てるのに逃げずにみんな食べてるから、こっちはヒヤヒヤした。

    お客さんたちの会話から見える食の事情。
    おいしい食べ物は国民に渡らず、軍の上層部が独占するなんて。これも戦争による闇だと思いました。

    • 0
  5. 戦争めし

    007話

    其の五 極寒のパイナップル

    評価:5.000 5.0

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    「極寒のパイナップル」
    実在した料理人さんが兵隊としてシベリアにいた頃の話。
    パイナップルが食べたい1人の病人のために
    リンゴをパイナップルに見立てた料理をした。
    するとそのパイナップルを食べた病人はあまりのおいしさに泣き、生きる力をもらい、長くないといわれたところから回復して生き延びた。
    助かってよかった!

    • 0
  6. 戦争めし

    006話

    其の四 収容所の焼きめし/戦争めしのおまけ②

    評価:5.000 5.0

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    「収容所の焼きめし」
    まさかこんな出来事が当時あったなんて…。
    知ることができてよかったです。
    敵対していた人たちが同じものを食べて
    「おいしい」と言ってる光景には何だか
    ジーンとくるものがあった。

    • 0
  7. 戦争めし

    005話

    其の参 満州の包み物

    評価:5.000 5.0

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    「満州の包み物」
    満州で現地の人に食べさせてもらった餃子のおいしさが忘れられない夫。終戦後に自宅へ帰ると、妻の力を借りて餃子を作って食べることに。
    妻が夫との共同作業で
    嬉しそうにしてるのがよかったです。

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  8. 戦争めし

    004話

    其の弐 潜水艦のおつまみ

    評価:5.000 5.0

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    「潜水艦のおつまみ」
    潜水艦での生活ってこんなにキツくて過酷なんだ…。
    それがどれほど大変だったか、
    かなり具体的で分かりやすく解説されてる。
    教科書では学ぶことができない
    貴重な話だと思いました。
    ゆるい絵柄がまた親しみやすいです。

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  9. 戦争めし

    003話

    其の壱 幻のカツ丼(3)/戦争めしのおまけ①

    評価:5.000 5.0

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    「幻のカツ丼」
    全3話の中にたくさん見所が詰まってた。
    みんなで泣きながら食べたカツ丼の喜び。
    戦場のこわさ。
    みんなで一緒に帰れなかった悔しさ、悲しさ。

    戦争というものの
    むごさをしっかり描きつつ、
    ご飯についても細かく解説されている。
    そしてわずかたった2人だけの生存者が
    戦後、約束の定食屋さんで
    カツ丼を食べるシーンが救いになった。

    ゆるい雰囲気の絵にもなごみました。
    読みやすかったです。

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