2.0
ドロドロ劇?
「登場人物たちが当初の目的や期待とは別の、もしくは真逆の結末を迎えること、またもしくは知らず知らずのうちに自らを破滅へ追い込んでいくこと、それら劇中の皮肉を俗に『ドラマティック・アイロニー』という」と、1話の中で語られているので、作者はそういう物語を書きたかったのだと思います。ただ登場人物にあまり魅力を感じられないので、それぞれの感情に対する説得力がない。ヒロインもたたふらふらしているだけに見えるし、ヒロインの気持ちの揺れのそもそもの原因となる幼なじみは、へなへなとしていてまったく魅力を感じない。ヒロインの気持ちを大切にしているようには思えず、自分の感情優先。先生は教師としての自覚に欠けていて、簡単に生徒にキスをしたりする。問題を起こす前に学校を止めて去っていったのは、正解のようにも思える。「破滅」のストーリーは登場人物に魅力があってこそ成り立つので、この登場人物では、今後「破滅」に向かっていく盛り上がりに欠けるように思えてなりません。50話までよんだ感想です。
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