理解できなくで3回読んだ
何ならマルソーの話から遡って読んだ
この回は今のマルソーを作った根源ともいえる深い内容だった
司教である実の父親は全くのペテン師で、使徒であったマルソーの母を実家の財と政治力を目的に愛をささやき子(マルソー)を産ませる。子どもができればその家紋の発言権が得られるからだ。
そんな子どもが何人もいるという。
一方マルソーの母親は、そんなペテン師の夫(実際は未婚)を恨み、相手の一番欲しがる息子(マルソー)だけは渡さないと、狂喜乱舞する。
自分を道具としか見ていない両親に、マルソーの心はすさみ、逆に利用すべく自ら父親である司教の下につく。そんな中、母の出産と体のため熱心に教会に足を運ぶカトリーヌに心を惹かれる。
カトリーヌが取り巻く結婚商売の渦。王都で発言権の強い第一王子よりのダボビル家を、第二王子に付かせたい派閥は、権力を簡単に手に入れようとカトリーヌとの結婚を狙う。
ビアンカの実家ブランシュホールも発言権の強い2大家紋とされていた。その両家が先の戦争にて、ザガリーを助けに領主マルソー自ら戦地に赴いたということで、第一王子派の勢力を確固たるものとしたという背景もあった。
そこかしこに結婚商売のタイトル回収が散りばめられている。
カトリーヌを守る為、自らペテン師となって彼女に近付く。侍女であるライアーにも、カトリーヌを見守るように手を回した。
そして結婚生活の今に至るのだが、司教である父親の地位を使うのに条件があった。ダボビル家が第二王子に付くように仕向ける。この司教も第二王子の息の掛かった男だったのだ。
マルソーが結婚し財を持ったことで、お金を定期的にせびる父親は、妻の実家に発言権を得るために、早く子を成せと急かす。自分がそうしてきたように。
私生児であるマルソーは、司教の隠し子で、その力を使ってダボビル家に入り込んだ。
自分の嘘で固められた過去を、カトリーヌに打ち明けることができない。その反面、それだけカトリーヌへの深い愛情を感じる。
サイドストーリーといえど、全てが本編へ繋がる。本当に深い練られた作品だ。
さてまた一週間のマテ。
本編を読み返して復習をしておこう。
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結婚商売
103話
結婚商売(103)