5.0
西村さんがうちの母と重なりました。
認知症では無かったかも知れないし、私は暴言を吐かれる側でせん妄にも振り回されました。それが度重なるとさすがに平静ではいられないこともありました。
転倒から入院、退院後は通所、のち入所…最後は特養で延命措置希望の有無を問われました。その頃はなんとか歩けたし会話も出来ていたのに、その判断は難しかった。
最後の頃は2日おき位に面会に行きましたが、最後の日は、たぶん職員も気づかぬうちに朝…
この回で大きく呼吸をする描写がありましたが、たぶんその状態で息を引き取っていたのだとおもいます。
入所は良かったのか?延命措置をするべきだったか?この娘さんのように葛藤しました。私は母が怪我をしてから初任者研修の資格をとったので、頭では理解してたのだけど、母となると思うところ違いました。
この作品で当時を振り返って悲しくなりましたが、母も父や祖母と会うことが出来たのかな?とちょっとだけ救われました。
この作品は介護中の人にも、まだ関わり無いような若い人にも読んで欲しいものですが
ページ数がもう少し多いかポイントが小さいほうが手を出しやすいかと思います。これは読んで欲しいからこその希望です。
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