考えさせられる内容でしたね。
コロナ禍で愛玩犬などを軽い気持ちで飼ったひとが、リモートワーク明けで出社が増えて飼えなくなったから捨てたりペットショップに引取りを頼んできたりする人が増えた話を思い出します。
私は怖がりで気が小さいので、娘が5歳の時マンションで猫を飼いたいと夫に買わせようとしてきた時もすごく慎重になりました。
命に差はないけれども、私の中で猫くらいの大きさになると存在感が比例して大きく感じて、最期まで世話をする覚悟があるかを家族にも自分にも問いました。
なにより辛いのがどうしても先に亡くなってしまうから、それを看取ることを想像しただけで気分が悪くなったのを記憶してます。
結局娘のためになると思い飼いましたが、元々体が弱い子だったみたいで10年でさよならになってしまいました。そして案の定看取る時の辛さは想像を超えていました。
その子以降、動物は飼えないでいます。
だから、なんでかわいい子犬たちを物のように捨てられるのか、理解に苦しみます。
でもせめてもの救いは自分がそっち側の人間でなかったことだと思うようにしてます。
悲しいですが他人の価値観は変えられないので。
でもこの物語を見た人が少しでも何かを感じてくれたら、と願うばかりです。
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不浄を拭うひと(分冊版)
073話
不浄を拭うひと(73)