4.0
主人公に時々ん?となるけれど。
何しろ、セザール(ファンタジー小説の主人公)が格好良い。そして、可愛い。特に恋愛方面。
この作品の主人公カナリアをこれでもかってほど、一途に想ってくれてる。あまりうまく伝わらないけど。
悪役である皇后エブゲニアも、性格が悪いよくあるアホなご令嬢達とは違い、筋が通ってる(主人公サイドから見ると卑劣だったりするが)ので、なんとかうまく皆が幸せにならないかなぁと思わせてくれる。
ベースであるファンタジー小説が実際にあったら好みの世界観なのかなぁと思えるほど、人物像が脇役に至るまでしっかり構築されてて、キャラクター小説(漫画だけど)として成り立ってたのかな、と。
そこに転生しちゃった主人公カナリアだけど、転生者として自分の運命は変えたいからいろいろやらかしてるのに、肝心の物語は変えないようにしなきゃ!
的な感じでセザールの一途な想いをことごとく踏みにじる(笑い交えてだけど、セザールがかなり不憫)ので、セザール推しだと前半結構ストレス。
途中から、ファンタジー小説のヒロインであるグレイシー(性格がイケメンw)と手を取り合って物語を立て直そうとするあたりから、作品的にもいろいろ面白くなります。
が。なかなか進展しないセザールとカナリアの仲。名目上は夫婦なのに、未だに事故チュー止まり(本当にセザールが不憫)。
不憫なセザールを見守りたい、な気持ちで今後(現在68話)も読もうかと思っていますが……いつまで耐えられるかな……。
あ、セザールの側近たちも内実共にイケメンなので、その点も高評価してます。
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よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る