4.0
不正出血を侮るなかれ
タイトルから想像ができるように、しきゅう頸癌によるしきゅう及び卵巣全摘を経験された作者さんのエッセイです(漢字表記はこちらでは不適切なワードとなってしまうそうです)。
絵柄はポ◯テピピックのような可愛らしさなので、読む側はそこまで重くならないと思います。キャラクターの描き分けが多様で、きっと元々の絵もお上手なのだろうな、と感じました。
作者さんの日ごろからの明るくハイテンションなお人柄や、それに惹きつけられたであろう周りの方々が皆いい人で、安心して読めました。パニック障害も経験されているということで、本当はがんばり屋さんなのだと思いますけどね。
私は予定帝王切開で出産したので、なんとなく手術や術後の感じが似ていて懐かしくなりました。また、夜中、入院中のお母さんを求める娘のひなこちゃんのいじらしさが、自身の子どもと重なってしまい泣けてしまいました。最近は、育児でいらいらしてしまうときもありましたが、健康で、我が子を抱きしめられることかいかに幸せなことなのか、再確認する機会をいただき、感謝いたします。
余談ですが、旦那様も漫画家さんだそうで、気になって調べてみたら『ダイヤのA』の作者・寺嶋裕二先生のようですね。
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さよならしきゅう