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死に戻りの復讐物語
まあよくある復讐物語ですが、ヒロインが頭が良くしっかり者、それを支える騎士というなかなか好みの設定です。権力のある男頼りの復讐でないところがよい。
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608位 ?
まあよくある復讐物語ですが、ヒロインが頭が良くしっかり者、それを支える騎士というなかなか好みの設定です。権力のある男頼りの復讐でないところがよい。
ヒロインと聖女と聖騎士と、皇太子やら皇后やら登場人物が多いのに、それぞれの思惑や行動が曖昧でいきあたりばったりなのでなんだかふわっと芯のないストーリー展開になっています。
要するに敵同士がお互い気がつかないふりをしながら1年間付き合ってたということでしょう。死んだふりをして逃げた割には側近の妻を装うって、本気で逃げる気ないよね?側近も、不安定な皇帝残して引退って、何か思惑があるのか、忠誠心がないのか、なんか皇帝が気の毒です。
絵もきれいだし、話もとんとん進んで面白いのですが、大正時代であることに違和感が。口の聞き方もおかしいし、お嬢様がカフェの女給って、、、せっかくの大正浪漫なのに現代風に描くからみんなが下品にみえて残念です。
興信所で役者?というのからしてよくわからないし、なんで偽婚約者やらせたのかもよくわからないし、あとから追わせるくせになんで予定通り処刑させとかなかったのかもわからないし、なんか前提がもう謎過ぎて。深く考えずに読む分には楽しいのかなあ。
主人公の兄は、主人公を嫁がせておいて自ら暗殺して戦争仕掛けたくせにあっさり負けて国が滅びたってこと?何がしたかったのかよくわからん。主人公もぼんやりしてるし。父親も頼りないし。この国、大丈夫?
よくある入れ替わりと違うのは、皇太子を取り合ってるわけじゃなくて、悪女は皇太子を踏み台にして更に上を狙ってます。だから皇太子も割と早い段階で違和感を覚え、早々に入れ替わりに気がつく。まあ全体的にあっさり深みなく進む話です。
要するに、ツンデレ夫に愛されてる事を気が付かないまま死んで、小説の中に転生したから、今度は愛する夫とは関わり合わないでおこうと。で、ツンデレの度が過ぎて理解されないまま妻が死んだ夫はやり直すために小説の中に戻ってきた?もうストーリーがややこしいからせめて登場人物達は落ち着いてほしいわ。
異母妹が悲劇のヒロインぶるので悪者にされるヒロイン。この妹が悪役なんだろうけど、根っからアホ。その場その場で涙を流して適当な事をいうから、王太子にも父親にすらその矛盾を突っ込まれてただ泣きじゃくります。家族はともかく、他人がこんなに簡単に騙されるもん?こんなに完成度の低い嘘に騙される登場人物全員がアホにみえます。
この作家さんの特徴で、主人公達は惹かれ合っているが、立場やら身分やら意地やらで素直になれず、その割には互いに執着してるので話がややこしくなります。今回はひときわお互いが意地っ張りで、それぞれが本心を言わずに探り合っているので事が難解になっています。なんか、疲れます。
設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています
死にがえり皇女は復讐に笑う