5.0
色々な面白要素満載の最高傑作!!
同一の原作者さんから、作画が別々の2作品あってアニメ化もされていて今とても話題で注目作品ですが、二つを比べる必要は全然無くて。
読み進めるうちにどんどん惹き込まれてしまいます。
主人公の薬師 猫猫(マオマオ)は、花街育ちで養父は医者(今は薬師でお師匠様)。
とても聡明な子で、色々な知識を吸収し、鋭い観察眼を持っていることから、後宮内での謎やトラブルを巧みに解決していきます。
人さらいに遭って後宮に売られるところから始まると言うのが何とも時代を物語っています。
下女達が人(の命)以下の扱いを受けていることを目の当たりにしていることも、認識しつつ胸を痛めてるというか、気に掛かっていますよね〜。
でも後宮に来たばかりの時の猫猫はかなりサバサバした性格で、現実を直視しているというか、あらがうことなく、自分の立場でこれ以上踏み入る入らないの線引きをして、自分に出来る事を出来る範囲で最善を尽くしているようでした。
それがここ後宮で宦官の壬氏様、上級妃の玉葉妃様はじめ同じ仲間?の小蘭やその他の者たちと出会い関わっていくうちに、少しずつ変わっていく姿も見られます。
また無類の毒好きで、尚且つ誰もが目を奪われる壬氏様の美貌にもいっさい惑わされることのない鉄の心臓?の持ち主で、猫猫自身のキャラクターが独特過ぎるんだけど個性的で、それでいてとっても可愛らしくて、こんなに魅力的な主人公はなかなか無いかなと思います。
原作がしっかりしていて、さらに素晴らしい作画力で視覚でもストーリーを膨らませ、登場人物1人1人もしっかり設定出来ていて魅力的です。
いろんなキャラクターに共感したり、時代のせいか?と同情したりと忙しいです。
こういう血統を重んじる世界でそれを維持していくということは、時に悲劇も生み出す可能性も往々にしてあるのだな〜と思いました。
長くなりましたが、とにかく最高にオススメ作品です!!!
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薬屋のひとりごと 猫猫の後宮謎解き手帳