好きだと言って貰えた黒髪は 無惨に切り捨てられたけれど…
髪は 時が経てば また伸びるもの。
失った髪が、元の長さになるまで、振り向くことなく、御二人の大切な時を 前向きに重ねてほしいな…と願う。
けれど、かといって 花菱当主のこの所業は、決して軽んじられる対象にはならない。
あやかしと人間の間で交わされた300年前の約束事、詳細は判らずとも、100年に1度、花菱家の娘を差し出すこと。
そもそも 100年目にあたる年に、娘がいるとは限らないから、養女を迎え備えることは、想定出来なくはない。
しかし、人間側の代表・現当主が『花菱家の人間ではない』と 、口走った時点で、確約を反古にしているとは考えないのか?(笑)
ましてや、1度差し出して、受領された人間を、許可なく連れ出し、傷つける。
二重三重に 身勝手なことをしでかし、現実を見ない、考えない。
そりゃあ、罪は重いよね…
人間界のルール適用でも、重犯は免れないよなぁ(笑)
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あやかし鬼嫁婚姻譚
019話
第10話(1)