5.0
こうでなければならない。
前半と後半でかなり物語のカットが変わります。
フィクションとしてもあるまじき胸糞展開に耐えられるならぜひ全部読むべき。
この物語のよさは結末にあると思う。まだ完結してないけど多分もうすぐ終わる。素晴らしいの一言です。他に言葉がない。
かなり深いお話なので好き嫌いはだいぶ分かれるかもしれませんが。
主人公ユースケは、たとえ記憶を失っても、どんなに時が経っても、どんな善人に変わろうとも、そしてまたどんなに贖罪を重ねたとしても、絶対に許されるべきではない。
なぜならそれだけのことをしてきたのだから。当たり前。許されて終わるならただのご都合漫画です。作者が目指している結末はそんなところにはないはず。
だからこそ、蒼志と茜は必ず最後にはユースケを信じ切れず袂を分かつべきだし、たとえミドリがどんなに懐いてくれていたとしてもユースケは決して甘い優しさに心慰められるべきではない。
最後にすべてが贖われてスッキリするのとは真逆で、ユースケは最後の最後必ず大切なものをすべて失うべき。
繰り返しになるけど、それだけのことをしたのだから。
幸せになんか絶対なってはいけないし、許されて心の平穏を得るなんてもっての他。
だけどそう強く思いつつ、同時にどんな答えを見出すのか、最後がどうなるのか、ドキドキしながら更新を心待ちにしています。
美しい決着を確信しています。
ひとつだけ不満があるとすれば、会澤。
何でオマエ生き延びて普通に一般人みたいな顔して暮らしてんの?
オマエはユースケと同じ側だろ。元被害者とは言え、一緒に散々悪事に加担してきたくせに、要要所でしたり顔で説教かますな。笑えないわ。
会澤も最後逮捕されるか社会的抹殺されてほしい。でもどうだろうな、語り部の1人として生き延びてくのかな。そこだけちょっとモヤモヤします。(笑)
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君が僕らを悪魔と呼んだ頃