4.0
捉え方は違ったけど…
私は子供はいませんが、早17年精神疾患と共に生きています。
なので、産褥期精神病としてではなく、自分の精神疾患による周りへの負担と、自分が自分と戦う気持ちが共感出来ました。
閉鎖病棟にも入院経験があり、閉鎖病棟の看護師からの扱いも酷かったです。
この漫画では親身になってくれる看護師が描かれていますが、実際にはそんな巡り合わせは少ないと思います。
私自身が看護師なので、病棟で働いていた時は患者の気持ちを一番に考えて働いていました。
その中で、精神科医にみて欲しいって訴える患者がいました。主治医はなかなか繋げてくれず、私も何度も何度もお願いしてやっと診察してもらえました。そして病名がついて、その患者は回復して退院が近くなったら、泣きながら私に感謝の言葉を言ってくれて、主治医と戦って良かったと思いました。
自分の甘えなのか、弱い自分が悪いのか、周りは出来てるのに出来ない私は努力が足らないのか…
そう考えて自分を責めてしまいますが、病名がつく事で自分が悪いのでは無く、病気がそうさせてるんだってわかったら、視界がひらけます。
精神疾患になったのは本当に辛いけど、経験したから寄り添える自分になれた事は、大きな糧になった。
理解が出来ない人間もいるし、理解してくれて見守ってくれる人間もいる。
渦中にいる時は、そんな事を思える余裕はなかったですが。
こういった実話の漫画は、医療現場で働く人に読んでもらえたらな〜って思いました。
知識の一つとして…^_^
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妊娠したら死にたくなった~産褥期精神病~