4.0
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本作は、軽度の知的障害を抱える21歳のキャバ嬢「みいちゃん」を中心に動いてゆく。
彼女の作中における位置づけが、まず素晴らしい。
本作は、知的障害というモチーフを、漫画として収まりのいい、無難な位置に落ち着けない。
みいちゃんは「ちょっとズレていて周りを振り回すけど天真爛漫ないい子」でもなければ、「ハンデを抱えながらも懸命に生き抜こうとするヒロイン」でもない。
作者の視線は恐ろしく正確で、冷徹だ。
可愛らしく描かれてはいるが、みいちゃんの生き方の深刻な「救えなさ」は絶望的である。
知的障害というだけで、ここまで搾取され、人生を損ないながら生きなければならないのか
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みいちゃんと山田さん