5.0
こんな素敵な女性がいたんですね。
日本史はあまり詳しくないので、この漫画を読んで初めて小野於通さんという方を知りました。
同時代には歴史に名を残している女性が多くいますが、その方々とはまた違うタイプの強く、素敵な女性だと思いました。
好きなことに邁進し、恩を忘れず人の役に立とうとする生き方は、今の世の中でも変わらずに大切にしなければならないことだと考えさせられました。
- 0
12080位 ?
日本史はあまり詳しくないので、この漫画を読んで初めて小野於通さんという方を知りました。
同時代には歴史に名を残している女性が多くいますが、その方々とはまた違うタイプの強く、素敵な女性だと思いました。
好きなことに邁進し、恩を忘れず人の役に立とうとする生き方は、今の世の中でも変わらずに大切にしなければならないことだと考えさせられました。
いちごさんに何事かが起こった時の5人のてんやわんやぶりが面白いです。映画化された時のキャストさんもハマってましたよね。
私は単純だから、脳内には2人くらいしかいないんじゃないか、いちごさんみたいに5人くらいいればもっとまともな考えが浮かぶんじゃないかな…。なんて考えながら読んでしまいました。
まだ最後まで読んでいないのですが、レビューを読んで
「最後まで読むと腑に落ちる」
とあったので、最後まできっちり読んでみようと思います。
架空の世界の架空の国のお話で、ジャンルとしてはファンタジーだと思うのですが、一人の少女が自分の力で運命を切り開いていくヒューマンドラマのような読み応えのあるお話です。
主人公はガサツだなんだと言われますが、自分の信念をもって行動できるカッコいい女の子です。
次々に難題が降りかかり、すごくハラハラします。
正直絵はあまり上手とは言えなのですが、それがかえって不思議な迫力を醸し出すことがあります。
舞妓になりたくて京都に来たのに、「向いていない」と言われてクビになりそうだったキヨちゃんが、有り合わせのものでみんなに親子丼を作ったことがきっかけで、まかないとして置屋に残ります。
そのときの
「特別美味しかったわけではない、普通の親子丼だった」
というエピソードが好きです。
どうってことない普通のお料理でも、気持ちを込めてみんなのためにつくるとその普通さがたまらなく美味しい、という毎日の食事に一番大切なことが伝わってきます。
ほっこりした気持ちになる、温かいお話です。
始めのころに出てくるカエルとか蛇とかカメとかは私も食べたことがあるので(中国・広州に在住経験あり)、決してゲテモノだとは思わないのですが、自分でさばいているところが桐谷さんはすごいですよね。
ちなみに蛇はすごく身のしまった魚、カメはさっぱりした赤身肉(でもかたくなくて食感は魚の血合いとかに近い)で美味しいですよ。
桐谷さん、すごいゲテモノ食い扱いされてますが、差別なく命を大切にいただくという精神をこれからも大切にしてほしいです。(桐谷さんにそこまでの思いがあるかどうかは分かりませんが)
中学生の男の子が若い女の先生に恋心を抱くのは現実にあるかもしれないし、若い女の先生がその子のことがすごく気になる、というのもあるかもしれません。
が、実行に移しちゃまずいだろう。
ちょっと気になる男の子に告白されても、そこは大人の理性でぐっとこらえないと。
男の子が中学生の間はプラトニックで、大人になって再会して恋に落ちる、くらいならよかったのに。
でもそれじゃありきたりか。
マンガには目新しさとか人目を惹くインパクトのある設定が必要だってことはわかりますが、共感できなければ何もならないと思うのですが…。
かわいいんだかかわいくないんだかよくわからない主人公、気の弱いお父さん(お寺の住職)、マイペースなお父さん…。
かみ合ってるんだか、かみ合っていないんだか不思議なペースに巻き込まれていく感じが面白いです。
個人的には工作好きで、何にでもコロコロをつけてしまうお母さんが大好きです。
さらっと読んだだけでは「あれ?この人、どっちの人だっけ?」とわからなくなってしまうくらい、登場人物の関係が複雑です。
でもその分、話が一筋縄ではいかなく、とても面白いです。
主人公の両親の話だけでもすごいのに、居候先の女主人と同級生の男の子の関係、その男の子の素性、主人公と居候先の息子との関係…。
これ、3つ分くらいのお話の設定を一つの話に詰め込んでるんじゃないかってくらい濃厚ですよね。
なんかやめられなくて一気読みしました。
この作家さんの話は、みんなずっと先まで考えて伏線が張られているので、とても読みごたえがあります。
主人公・十萌ちゃんの子供のころから結婚するまでの成長を丁寧に丁寧に描いています。
物語の中では10年以上なのかな。
すごいのは十萌ちゃんがずっとぶれずに十萌ちゃんなところです。
あんな子いたらみんな大好きになちゃうよな。
とにかく登場人物がみんないいんです。
優しくおおらかに見守る十萌ちゃんのお母さんが素敵。
それは父性?恋?どちらなのかわからないくらい優しい一椰の存在も欠かせない。
八神くんはかっこよすぎる。
何気に十萌ちゃんの中学校時代の先生がめっちゃいい先生。
他の十萌ちゃんや八神君の友達もみんな個性的でいいやつ。
全体的に優しいお話ですが、それだけではなく、ぎゅっと心をつかまれるようなこともあり、深みのあるお話です。
主人公2人のお互いを思いやる気持ちがとても素敵で、優しい世界をつくっています。
序盤で旦那さんの会社に忍び込んだときは「おいおい」と思いましたが、それ以外は読んでいて幸せな気持ちになるようなお話です。
主人公の結ちゃんにはどこまでも幸せでいてほしいです。
設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています
イシュタルの娘~小野於通伝~