5.0
魂が揺さぶられます…
深いです。ふと、小説を読んでいる気持ちにさせられるほど、心理描写が繊細で、言葉たちが大切に扱われています。
厄介者として親戚をたらい回しにされ、まっとうな教育を受けたことがない少女と、不本意ではあるものの、見放すことが出来ずに彼女を引き取ることにした、厳格な高校教師。導く側と導かれる側が互いに影響し合い、過去や周囲と向き合い、成長していきます。
どのように自身と向き合うのか。
周囲はどう影響されるのか。
葛藤をどう乗り越えていくのか。
未来をどう描くのか。
その人の本質とは。
人を受け入れるとは。
家族とは、何か。
出会えて良かったと思う作品です。
向き合わなければならないテーマを、真正面から、誠実に表現されていると思いました。気持ちが重くなることはありながらも、小さな光や、ふふっと溢れる笑いがあり、絶望的になることはありませんでした。
親御さんに、オススメです。
過去に向き合っている方や、葛藤を言語化したい方には、この作品から、何らかのヒントが見つかったらといいな…と思っています。
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せんせいのお人形