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心の傷を愛と性で克服するお話
黒瀬から見た話…幼い時の虐待で感情に関する脳機能が働いていないという。しかし、杏奈のビジュ、フィジカルがどタイプだったようで熱烈アプローチ。10年越しの劣情も後押し!とはいえ、相手の気持ちを考えるとか、そもそも自分が杏奈に恋していることをわかっておらず、計略で追い込む形でしか関係を深められない。その後杏奈に「好きです」と言ってもらえて、愛し愛されることの喜びを知り、好きの感情全面解禁。愛してもらうために相手が望むこと何でもするモードに。杏奈の失踪、再会後は、杏奈を尊重しつつも、平身低頭許しと愛を乞うた(見栄とか男の沽券とかないのが清々しい!)。
黒瀬にとって杏奈は、母や継母にはぶつけられなかった身体的密着欲(特に胸…)や破壊衝動、独占欲を受け止めてくれる人。一方、継母はマメに気にかけてケアしてくれる人だったので、黒瀬自身も杏奈や後に生まれる息子リン君のお世話をするのは意外と好きなようです。
杏奈から見た話…父親による虐待気味の家庭で育ち、見捨てられ不安。傷つくのを恐れ自分から心を開いて誰かを愛することができない。しかし弱っている時に黒瀬からの熱烈アプローチを受け、その身体的な温かさにはまってしまう。感情なさそうなのに自分に独占欲向けてくれるの嬉しい。お父さんっぽいビジュ(オールバックにスリーピース)も多分好きだし、完璧な身体、性的に求められることにもドキドキ。しかし計略発覚。しばらく恋人感出したあと失踪して黒瀬をどん底に突き落とそうという拗れぶり…見捨てられ不安の人の怒りは激烈らしい。その後転職して自分の実力を認めてもらい、また以前の婚約者とその家族に謝罪させることで、人に振り回されず自分軸で生きることができるようになった(自分軸も見捨てられ不安の人の安定に必要だそうです)。黒瀬に対しても多少主導権持てるようになった。それでもなお愛した後に傷つけられることへの怖さがあったが、黒瀬は自分を尊重して待ってくれた。これは父との関係では得られなかったこと。そして不器用ながら杏奈の気持ちを一生懸命考えるようになったことがわかって、自分も愛していいと思えるようになった。
杏奈としては黒瀬の身体の温もりと強い愛は碇のような存在…「縛って」くれるし?さらに両親からしっかりケアしてもらえなかった杏奈なので、黒瀬の世話好きに満たされている部分もあるのではないでしょうか?
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季節の変わり目に