5.0
村の因習の中でもがきながら幸せを求める
千鶴の夜明け
なんてタイトルでは、想像もつかない明治期風の時代設定で、おぞましい村の因習にしばられる二人の闘いをロマンチックに描いた傑作。横溝正史風のホラーの要素ありファンタジーの要素ありで面白い。
山の神様に50年ごとに生贄を捧げなければいけない村。
生贄に捧げられるヒロインの場面から始まる。
気が遠くなったヒロインの前に童の姿をした神様が現れて、もっかいきてと言ったら、時は1年間遡ってしまった。
もう同じことはしまいと決意したヒロインの言動が強くて胸がすく。
不思議な妖も現れて、ファンタジー要素も盛り込み、新鮮。
読み進むのが楽しみです。
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千鶴の夜明け~わたしに一途な旦那さま~