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呪文のような台詞たち
「庭はみどり川はブルー」の終盤、視点が憑依した母親から徐々に娘本人へとすり変わっている不思議さが忘れられません
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「庭はみどり川はブルー」の終盤、視点が憑依した母親から徐々に娘本人へとすり変わっている不思議さが忘れられません
「たそがれは逢魔の時間」を読んで、こんな可愛らしい絵でなんて酷な事を描くのだろうと戦慄した事を忘れられません。
そういう所がとても好きです。
『綿の国星』のチビ猫の様に、空気のように自然に(デフォルメされた先生に比べて)巨大な成人男性に擬人化してしまう感性に脱帽です。
それにつけても描線が美しいです。
擬人化されたサバの、ミステリアスで飄々とした佇まいが素敵です
「私、男になって男に愛されたいという夢を捨てるわ!」
という台詞が忘れられません。
『四月怪談』といい、男同士にまつわる女性の妄想についてぶっ込んだ所が好きです。
大島弓子先生を「少女漫画に哲学を持ち込んだ人」と評する文を見たことがあります。
作家の川上未映子さんも、大島弓子先生について歌人と対談していた中で「ビーズじゃなくてバズーカ」と話していた覚えがあります。
甘い様で容赦無い所が大好きです。
黒い瞳を「黒い飴」に例える感覚にウットリします、
「漫画の文字は読み飛ばす派」の人には読みにくいかもしれませんが、奇人変人が大勢出てきて楽しいです。
1ページに何ヶ所もツッコミどころを作る原作者さんのコメディ力凄い…
味方だと頼もしい伊能くんや、一見常識人なのに投手に超献身的でこじらせてる洋ちゃんがお気に入りです。
繊細な台詞回しが魅力的です。
江頭さんの変化もずっとみまもりたくなりますあ。
個人的に、「たとえ架空であっても未成年者を性的搾取しない」という作者の姿勢が、水着姿や衣服の線からも感じ取れて非常に安心します。
心理描写を細やかに描写する作家さんだなぁと感じました。
大人も絡んだドロドロした部分や、時に苛烈な人間関係も容赦なく突っ込んで来るのでハラハラドキドキします。
内容の面白さもですが、当時の魅力的な女性服が子供心にとても素敵に映りました。お祖母様のお着物姿も好きでした。
後世に読み継がれて欲しいです。
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ロングロングケーキ