5.0
出会って0秒求婚!って、どちら様ですか?
シンデレラストーリーのその後?
って感じのお話。
公爵はなぜ見知らぬ令嬢に求婚したのか?
が、鍵となるお話。
序盤からテンポよく展開。
二人が結ばれるシーンもちょっと驚く!
と言うか、引く?感じ?…
ヴィヴィアンは、病気がちな実母が他界後、父がすぐに連れてきた継母からいじめに会い虐げられた日々を送っていた。優しい使用人たちは解雇されお気に入りの物も燃やされた。
格下の男爵との婚約も継母が強引に進めだが、宴で突然、男爵からいわれの無い濡れ衣で婚約破棄される。
ヴィヴィアンは継母を引き立てる為に服装も地味にさせられ宴では壁の花、笑顔は封印、冷徹な令嬢と呼ばれる程で男性と戯れる筈も無かったのだが…
そこに異国帰りの誰もが羨む地位と羨望のイケメン公爵シルベストルから突如キスされ電撃求婚される。
ヴィヴィアンに幸せになって欲しくない継母は結婚に反対するがシルベストルが言葉巧みに承諾させヴィヴィアンを公爵邸へ連れて行く。
シルベストル公爵邸は豪華でヴィヴィアンには信じられない程恵まれたものだった。
ヴィヴィアンを愛するシルベストルも使用人たちも皆優しい。
シルベストルが何故これ程ヴィヴィアンを思っているのか?
…実は小さい頃、ヴィヴィアンの屋敷内のお気に入りの場所で泣いていた男の子はシルベストル。ヴィヴィアンの実母の遺したノートをあげた相手だ。
異国の地でそのノートに支えられ生きてきたシルベストル。
ヴィヴィアンの不遇を知り、そのノートに書いてある事を実行しようと思ったのだった。
さっさとノートの話をして、返せば済むものを!
シルベストルの勘違い感甚だしく、ヴィヴィアンも超ネガティブ思考で、途中イライラ感半端なし。
でも、やっと打ち明けられます☆
二人が連弾する際、シルベストルが異国の地で自死の道具じゃないからピアノは許されたと話すのが幼少期に辛い思いをした事が伺われる。
邸にヴィヴィアン父と継母を招待してヴィヴィアンのいじめや継母の浮気を断罪するシルベストル公爵だが肝心のヴィヴィアンは、なぜそんなに酷い事を言うのか?と、笑ったり怒ったり泣いたりする感情が解らない様子。
幼少期からの虐待でヴィヴィアン、かなり病んでる。そんなヴィヴィアンを心から愛してるシルベストル公爵。
これから一緒に暮らして愛情たっぷり注ぎ、感情を表せるヴィヴィアンになれる日が来る事を願って。
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虐げられた令嬢は美貌の公爵に溺愛される