5.0
リアルな会話
地方都市で育った従姉妹同士。
法事では、男の子の従兄弟は遊んでいるのに、女の子は台所仕事でこき使われる。
封建的な狭い地域社会の息苦しさが、リアルに描かれていた。
親が娘の進路を当然のように決め、生活圏も否応なしに狭められる。
亡くなった従姉妹は、地域社会を脱出できないままだった。
主人公は、県外の大学に進学してそのまま帰郷はせず、自活している。
二人の人生がどのように交差していたのか、また主人公はどのような未来を選ぶのか。
「地方都市あるある」の光景をリアルにドラマにすることで、従姉妹の死が息を飲むようなサスペンスもののように感じられた。
続きがとても気になります。
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