クレチマンは、のこぎりを見つけて空に向かって何か切り付けている。そこで、お母さんは、クレチマンに「あなたが真の騎士ならこの程度の苦痛は耐えなさい」、と言った。クレチマンによるとディートリヒ・バルトロメア・ディコメンは、ガスコーニュのカーザーが持つ槍に突かれる。カーザー卿とは、父の忠実な猟犬と言われた人物。母はこれで、夫が石棺ほしさに妻の一家を滅ぼしたことを確信する。母は夫が恐ろしく、でも生きたいと願い、美しい息子がほしい、悪魔ではなく、人間の姿で人間らしく育ってくれる、公爵にすぐ見せられる息子がほしい、とクレチマンにいうと、クレチマンは「ディコメン、お前の息子は人間の姿で人間らしく育った。」と返答。そのあと、クレチマンは、「イドゥリス、耐えろ、私がお前を救ってやろう」と言い残して消えていった。部屋に戻ると、イネットによく似た男の赤ちゃんが悪魔がいた場所にいた。部屋の上のほうには、悪魔らしい影が目を光らせていた。一件落着に思えたのに、今度はグリゼルダの優しい夫、アルベに悪魔の姿が見え、彼はひどくおびえていた。クレチマンが何をのこぎりで切っていたのか、イドゥリスは誰なのか、なぜ現場にいなかったグリゼルダの夫の元に悪魔が訪れるようになったのか。グリゼルダの夫、気がくるって幸せな結婚が終わってしまいそう。
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魔鬼
033話
魔鬼(33)