4.0
鬱展開しか想像出来ず、憂鬱な気持ちに。
目が見えないってどんな恐怖なんだろうか?と想像することから始まる本作。
献身的に少佐に仕える新しい使用人のローズは、まさかの少佐の仇だった。
数年前、両親の命と引き換えに少佐に毒を盛ろうとして、少佐の部屋に忍び込むローズ…
(こんなに簡単に部屋に入れるのだろうか…)
そして、そこで銃の暴発から助けてもらったものの、渡されていた毒を目にかけて少佐を失明させてしまう。
そして、そんな罪の意識から少佐に仕えるようになったのだった。
失明前に出会っていた2人。きっとこれからもっと2人の距離は近づいて恋に落ちるのだと思うけど、脅されていたとは言え失明させた罪は消えないし、それを知った少佐はどうなってしまうのか、考えると鬱展開しか想像できず…
ローズが言われるままに毒を飲ませようと忍び込むのもすごいけど、少佐兄が異常なのと、ローズの両親が少佐の失明を喜んでいるのが辛い。
めちゃくちゃに絵が綺麗だし、ストーリーも面白いですが、心に余裕がある時でないと私は読めなそうです。
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盲獣の終わらない夜