5.0
男の取説(圧強め)・・な物語
まず、よくこれだけ・・・作者の勉強量と考え抜かれたストーリーに感心しました。
アイヌのことは言うまでもなく、当時の歴史、他国との関係、新撰組やら蝦夷共和国やら、満州国、日露戦争などが抑えられていて、そこに当時の風習や食べ物が加わって、ちょっとしたセリフやエピソードに厚みが加えられて、すごい臨場感があります。
こだわりなんでしょうね。書くなら調べるし、調べたら書かずにおれない、そんな気概を感じます。
また、キャラクターの存在感もすごい。
主人公から端役の変態まで、誰もが魅力的で生き生きしてる。。本編に書き切れないあらゆるエピソードが作者の頭の中を渦巻いているんじゃないでしょうか。
「不死身の杉元」が一番のキーポイント。ほんとに死なない。どうやっても死なない。最強です。
彼のおかげで最終回まで辿り着いたわけです。
他のキャラなら死んでます。
そしてこれだけ男だらけの世界なのに、全くと言っていいほどお色気がない。唯一のお色気がラッコ?ではないかと・・。ヒロインが子供だと、こうも清々しくなるものか。
皆どうにかして可愛いヒロイン(金塊)を守ろうとします。むしろみんなが可愛い。
いや、本当に。男って可愛い存在なんだなあと、再認識しました。
タイトル通り・・・そんな漫画です。
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ゴールデンカムイ